酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

遠太

2008年05月29日 | 酒の席
トウタではありません  エンタと読みます

エンタとはそも何もの? 「なつかしい芸人たち」でご紹介したエンタツ?


この日は 箱根オジさん仲間のひとりSさんが 友人Mさんと早稲田近辺を散策しました

このことは 事前に情報が入っていましたので ならば三ノ輪で会いましょう!



午後4時 薔薇の花咲く荒川線三ノ輪橋で待ち合わせました

面影橋から 都電でやってきたふたりです


「今日は やってるぞエンタへ行きましょう」とSさん・・

「ん なに? やってるぞ?」と私

「調べました 昭和31年からの飲み屋です」

昭和31年といえば 私は高校生 さすがに お酒は飲んでいませんでした

行ったことはありませんが 聞けば 店の所在地はこの近くです

しかし 時間はまだ4時です 

どこかで時間を過そうということになり 日光街道をまたぎました



浄閑寺です

安政二年(1885)の大地震で たくさんの新吉原の遊女が投げ込むように葬られたことから「投げ込み寺」と呼ばれるようになりました

新吉原総霊塔に手を合わせ 永井荷風の歌碑の前に立ちます

遊女の 暗く悲しい生涯に思いを馳せ 作家永井荷風は しばしば訪れたといいます



エンタ 遠太はユニークな店でした



開店中なのに 暖簾が中に・・・

御歳77歳の女将さんの話では ご主人存命中は”うなぎ・てんぷら”を出していたが 現在はメニューから外しているとのこと・・

「暖簾を変えてもいいんだけど・・」 いや これがよろしい と三人のオジさん

女将は嬉しそうでした

名物の玉子焼き 自家製塩辛 焼酎ハイボール(ジョッキ270円!)を飲みながらのしばしの談笑でした

ウドの酢味噌をはじめ お手製料理は まさにお袋の味でした

いや 我々の世代では「姉の味」でしょうか

さきほど 浄閑寺で出会った国分寺から ひとりでやってきた青年 

お袋の味が病みつきになったそうです  気持ちよ~くわかりましたね



昭和20~30年代の話題に花が咲き(新東宝・第二東映の話題多し) 焼酎ハイボールを重ねること2時間半

「やってるぞ遠太」を後にしました

それにしても ここ遠太 知る人ぞ知る ファンの多い店でした

灯台もと暗し・・・Sさんに一本取られました

飲み屋リストに即追加です  安くて旨い上に なにせ交通費がかかりませんからね