酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

初心

2005年10月09日 | コミュニケーション
7日は S区役所の研修だった

対象は 入区30年目を迎えたベテラン職員だ

S区で 昨年から取り入れた 応接処遇研修

当初は 受講者に不評であった

それは 当然のことだったと思う

なにを いまさら新人でもあるまいに 接遇研修だ

昨年は 開始当初から しらけた雰囲気が感じられる 受講者の反応だった

しかし おかげさまで 拒否反応も午前中までだった

昼食後は みなさんの態度が変わっていた

さすが ベテラン職員だ  なにかに気づいてくれたらしい

終了後の アンケートの結果も まずまずだった


今回の研修では 清掃作業に従事する Nさんの事例発表が 印象に残った





80歳くらいの女性区民の例だった 当初は 認知症かと思われた

ゴミを収集した後 すぐに電話を掛けてくる

「まだ 取りにきてくれない 不親切だ」

職員が 訪問すると 長々とお喋りの相手をさせられる

そして 帰るとまたすぐに電話が掛かる 「ゴミを取りに来て・・」

はじめは 認知症?と思われていた彼女  それにしては 電話番号を覚えている

次第に 様子がわかってきた

家族がいない ひとり暮らしだ 話し相手が欲しかった


清掃事務所で みんなで相談をした

現在 ローテーションを組み 勤務の合間に できるだけ訪問しているという 

お茶を飲みながらの お喋りタイム

ときには 戦前のS区の様子などが語られ 行政の役にたつこともある

Nさんは 楽しそうに発表していた

このNさんに限らず 当日参加の22名の中堅職員の面々

初心に帰って楽しんでくれていた 後輩のよき指導者になってくれることだろう

区役所職員に対する 住民の批判がますます厳しい昨今

ここS区では 中堅 ベテラン職員の意識改革 初心に帰る研修

今後も 毎年続けていくという


ここS区は 都内屈指の繁華街だ  若者の街ともいわれるている





研修が終わって 現役時代からの S区の知人数名と 飲む約束になっていた

待ち合わせの間に 小雨になった

思えば SのD坂は学生のとき 生まれて初めて入った トリスバーがあった

ハイボール50円の懐かしい よき時代だ

当日は みなさんの研修と同じように 初心に帰っての飲み会

飲み過ぎず よく食べ よく喋った楽しい会合になりました