小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

コイン

2014-01-25 09:45:19 | 日記
         コ イ ン    NO.302
昭和22年2月、それまで使っていた「お金」が突然単なる紙切れになり、通用しなくなりました。
戦争にやぶれて国家財政が破たんしたために、政府は国民の財産を収奪して財政をたて直すべく、その手段として「臨時緊急措置法」を作ったのです。
国家が財政を充実させるもっとも手軽で効果があるのは、お札や国債を紙切れにして無価値なものにすることでしょう。
今、我が国の国債発行残高は1000兆円を超えて、当時の倍以上に膨らんでいるために、いつそういうことになるかもしれない状態です。
ところで、当時新しいお札の印刷が間に合わなかったために、一時期旧札に郵便切手のような「証紙」を貼って流通させていたことを、記憶されている人の数が少なくなっています。
紙幣がそうですから、硬貨の鋳造の方はさらに困難を極めるところから、硬貨については、従来通り流通を認めたのです。
つまり、紙幣で持っていた人は「お金」は紙切れになりましたが、硬貨で持っていた人は収奪から逃れることができたのです。
ご覧頂けば解りますが、紙幣の発行は日本銀行(株式会社)ですが、硬貨の発行は「日本国」です。
だから、「国」がそう簡単に貨幣を無効にすることができなかったという事情もあったのかもしれません。
「お金が危ない!」(アベノミクスと日本経済)というテーマで、このお話をしましたところ、せっせと硬貨を貯める人が増えました。
銀行に預けたって雀の涙ほどの利息しか付きませんし、銀行が破たんしてデフォルテになる危険もありますが、硬貨ですと地震が来ても泥棒に入られても、そう簡単に無くなってしまわない安心感と安全性があります。
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