小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

里子3

2014-01-10 09:03:26 | 日記
       里    子 3          NO.287
 母親は認知症罹っているために自分自身のものとは言っても、不動産の処分などの法律行為ができません。 
母親に代わって法律行為をするためには、実子と言えども裁判所の許可を得なければ、親の財産を勝手に売却することはできません。
渋っていたAさんを説得してなんとか「特別代理人」になることを承諾していただき、裁判所の許可を得て、母親名義の不動産を処分して所要の資金を得るとともに、母親を施設に入れることになりました。
Aさんは最初に内は「母親」の顔を見るのもイヤと言いましたし、遠隔の地に住んでいましたから、母親との面接はなかなか実現しませんでした。
でも、その後Aさんは徐々に和らいで来まして、母親との面談にも応じるようになりました。 
もちろん母親はAさんの顔すら解っていませんでした。
なんと悲しいことではありませんか?
そんなことが、現に世の中にはあるんだということです。
そうこうしている内にお母さんはきっと安心したのでしょう。 命の糸がプツンと切れまして永遠の旅に立たれました。
あとで判明したことですが、母親のMさんが生存中に家政婦として来ていた女性が、Mさん名義でタチの悪い「街金」から借金をしていたことが発覚しまして、そのうちの判明したものについては街の有力者が「街金」と話をつけましたが、Aさんとしてはそのほかにもタチの悪い金融業者などから借金をしているのじゃないかと心配しましたので、Aさんには「遺産の範囲内の借金は返済に応じるがそれ以外の返済義務は負わないという「限定承認」の申し立てをするようにアドバイスをしました。
所定の期間内に債権の申し立てがなかったので、Aさんは結局700万円ほどの資産を相続することになりました。
里子に出されても親子の関係はなくなってしまうものではありません。
法的な関係よりも「血は水よりも濃い」ということを実感した「事件」でした。
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里子3

2014-01-10 09:03:26 | 日記
       里    子 3          NO.287
 母親は認知症罹っているために自分自身のものとは言っても、不動産の処分などの法律行為ができません。 
母親に代わって法律行為をするためには、実子と言えども裁判所の許可を得なければ、親の財産を勝手に売却することはできません。
渋っていたAさんを説得してなんとか「特別代理人」になることを承諾していただき、裁判所の許可を得て、母親名義の不動産を処分して所要の資金を得るとともに、母親を施設に入れることになりました。
Aさんは最初に内は「母親」の顔を見るのもイヤと言いましたし、遠隔の地に住んでいましたから、母親との面接はなかなか実現しませんでした。
でも、その後Aさんは徐々に和らいで来まして、母親との面談にも応じるようになりました。 
もちろん母親はAさんの顔すら解っていませんでした。
なんと悲しいことではありませんか?
そんなことが、現に世の中にはあるんだということです。
そうこうしている内にお母さんはきっと安心したのでしょう。 命の糸がプツンと切れまして永遠の旅に立たれました。
あとで判明したことですが、母親のMさんが生存中に家政婦として来ていた女性が、Mさん名義でタチの悪い「街金」から借金をしていたことが発覚しまして、そのうちの判明したものについては街の有力者が「街金」と話をつけましたが、Aさんとしてはそのほかにもタチの悪い金融業者などから借金をしているのじゃないかと心配しましたので、Aさんには「遺産の範囲内の借金は返済に応じるがそれ以外の返済義務は負わないという「限定承認」の申し立てをするようにアドバイスをしました。
所定の期間内に債権の申し立てがなかったので、Aさんは結局700万円ほどの資産を相続することになりました。
里子に出されても親子の関係はなくなってしまうものではありません。
法的な関係よりも「血は水よりも濃い」ということを実感した「事件」でした。
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