細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・教育者のブログです。

境界の中の話と、間違い

2019-09-04 18:27:46 | 教育のこと

人間は間違ってよいと思います。致命的な間違いを犯しても、そこから復活すれば立派なものだと思うし、致命的でなければ間違いからいろいろなことを学んで次につなげていけばよい。それが本稿の前提条件です。

私も間違いますし、そもそも、自分は間違いを犯す可能性がある、という認識で行動しています。「鼻が利く」分野や領域においては、間違いを犯しにくい、ということはありますが、それも無数の間違いを重ねて経験してきたから、です。ある書物には、その分野のプロとは、その分野のありとあらゆる失敗を知っていること、というような表現がありました。

その上で、当然に学生は間違えるわけです。例えば自分の実験結果から得られた知見を、一般的な知見として演繹しようとすると、現実の世界や社会では全く使い物にならない知見になってしまうことなどしょっちゅうあります。もしくは、条件が異なると、真逆の成果をもたらす場合だってあります。そして、そのような「間違った」知見を論文等で発表してしまうことも少なくないと思います。よくよく慎重に検討を重ね、真実を発信するようにしないといけません。

学生の立場で間違えることは悪い事ではないし、むしろ何かチャレンジしたので間違いを起こした、と褒められるべきことのようにも思います。

だけど、間違えた事象から様々なことを学んでほしいのです。部分最適を目指した結果、全体が最適にならないことはしょっちゅう起こりますが、視野のスケールを変えてものごとを見ることの大切さ、難しさも関係します。言うは易く、行うは難し。実践を重ねて、自分で体得するしか方法はありません。

空間的なスケールもありますが、時間スケールも絡んでくるので、さらに難しくなります。

最近は、「サステイナビリティ」について良質のインプットが続いており、日大工学部の先生方が発刊した「ロハス工学」の加藤先生の秀逸な序章と、岩城先生のおわりにを拝読し、自分の考えも整理されました。また、本日の土木学会の特別講演(アートディレクターの北川フラムさん)からもサステイナビリティについて、大変な刺激を受けました。芸術・美術と土木の関連について、強烈なインプットをいただきました。

やっぱり勉強が大切ですね。

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