覚えてしまうこと。
今の世の中で,軽視されてきている非常に大事なことの一つと思います。
押し付ける教育はよくない,子どもたちの持っているそれぞれの個性を大切に伸ばすべきだ,などいろいろと議論され実施されてきていると思いますが,物事には必ず長所短所の両面があります。
考えてみれば,我々の行動のほとんどは,見よう見まねで体に習得させたスキルに基づいています。これほど日本人が苦労する英語も,基本は暗記することです。これだけ日本人が英語が下手くそなのは,教育システムが悪いのでしょう。もっともっと覚えることを徹底させた方がよいです。
また,最高レベルの数学者が「数学は暗記だ」と言っているのも本で読んだことがあります。
エジソンも,百科事典を片っ端から読んで覚えていたとか。
人間のアイディアは,自分の引き出しの中に無数にしまわれている記憶が,外からの刺激(ニーズ)を受けて,見えない回路でつながり合って,出てくるものでしょう。
私も現在,様々な活動を行っていますが,その過程で出てくるよさそうなアイディアというのは,常に上記のパターンで出てきます。
今の世の中,情報は何でもインターネットにあるから覚える必要はない,というのは間違っていると思います。
やはり,人間の諸活動の根源は暗記することにあるように思います。もしくは経験して体得する知識にあると思います。
これまでの教育システムがすべて悪いわけでは決してない。また今のままで万全であることも決してない。ですが,すべてをひっくり返すような乱暴な議論はよろしくない。
少なくとも私は,自分の講義やコミュニケーションの場で,物事には両面があること,どんな行為にもプラスの面があることを説明して,学生たちにモチベーションを持ってもらうように努力したいと思います。
最新の画像[もっと見る]
- YNU dialogue 「福島の今を知り、100年後の豊穣な社会を考える」のご案内 7日前
- 元気なインフラ研究所 第2回セミナー(3月22日(金)15:30~、オンライン) 1ヶ月前
- 都市基盤学科の卒論生たち5名の発表会 2ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前
- 元気なインフラ研究所 第1回セミナーと、能登被災地の調査 3ヶ月前