光南・東岡工両監督とも、光南高校出身(広島大学も共通)同士という監督対決でもあった決勝戦。25周年を迎える、光南高校の歴史に、新たな1ページが加わった。
以下公式記録の戦評である。
2連覇を狙う光南に対して、地区予選で光南に勝利をおさめている備前地区同士の注目の決勝戦は、立ち上がり、光南がシンプルフィードからのセカンドボール奪取で優位に立ち、その形から狙い通り先制点を奪う。一方、東工はバックラインからのビルドアップでワイドを起点とした攻撃でゴールに迫り、同点においつき前半を終える。後半に入り、光南がバックラインからのビルドアップを意図し始め、やや優位に試合をすすめるが、試合は終盤までこう着状態が続いた。そのような中、東工が自陣でのスローインでのイージーミスを犯し、そのボールを奪われ、クリーンシュートを決められた。その後、東工は選手交代により局面の打開に入るとともに、光南に退場者が出たことから、数的優位となり、GKを含めてのビルドアップからサイドチェンジを繰り返したが、あと一歩のところでゴールに届かなかった。敗れた東工は個々のスキルはもとより、チームとしてのコンセプトが明確であり、今後完成度が高まれば大きく飛躍する可能性を感じた。優勝した光南は、中盤からゴールまでのビルドアップ、個々のアイデアにはすばらしいものがあり、中国新人大会での活躍を期待したい。
以上 公式記録 上野 剛正 氏 記