オビに「西洋的二者択一から アジア的三つ巴の思考へ」とある。
1年ほど前に新刊で買ったのに、そのまますっかり忘れてしまい、本棚を片付けたら出てきてやっと読んだ。(イー・オリョン著/新潮新書)
なかなかおもしろかった。日常のなかであたりまえのようにやっているジャンケンから、アジア文明の特質を考察。とくに日・中・韓3国のあるべき関係を提起している。
著者は韓国の初代文化相も務めた著名な学者。
「なにかを決めるとき、西洋の子どもはコイン投げをするが、アジアの子どもたちはジャンケンをする。表か裏かその片面だけで決めるコインは、『実体』であり『モノローグ』である。だが、相手の手と取り組んで意味を生むジャンケンは、『関係』であり『ダイアローグ』だ」
「この本は『アジア3国の物語』である。ジャンケンは、強さよりも常に弱さがあることが、いかに大切なのかを教えてくれる。巨大な中国、強力な日本が、強さだけを誇るとジャンケンはできない。
大陸の中国と島の日本との間に韓半島があってはじめて、競争しながらも一人勝ちのない東アジアのダイナミックな丸い輪がつくられる。
ヨーロッパ諸国の旗は、みな線条型になっている。アメリカの星条旗にもストライプが13本ある。東アジア3国の国旗は、青天白日旗を含めても、みな丸い円環だ。偶然のこととは思えない」
ジャンケンが勝負でありながら、協力と競争が共存することで成り立つゲームであることに着目し、宗教・言語・文字などの文化面で相互に比較的寛容であり、「これかあれか」の選別(or)ではなく「これもあれも」(both-and)の発想が東アジアの文化を貫いていたと著者は指摘する。
その象徴として「飛鳥」という言葉を解明していく。
「漢字で飛ぶ鳥と書いて、なぜ『あすか』と読むのだろう。またなぜ明日香とも表記しているのだろう。この疑問を追跡していくと、東アジア3国の文化共同体の意味までが見えてくる。
『飛ぶ』も『日』も、韓国語では同じく『ナル』である。また、鳥は『セ』というが、日が明けるというときの『明』も『セ』という。つまり、韓国語では『飛ぶ鳥』も『日が明ける』のも、同じ音の『ナルセ』になる。飛鳥と明日は同音異義語ということだ。
そして韓国語の古語では、村を『カオル』と呼んでいたから、日本語の『香る』と発音が同じ。飛鳥の村を韓国語で読めば『ナルセカオル』になり、そのまま明日香になる。
要するに、飛鳥は『明日の村』という意味になる。文字は中国語、ことばは日本語、意味は韓国語によって構築されたのが、飛鳥文化だといえる。すなわち、中国、韓国、日本のことばと文字がひとつに調和して、『明日の村』=未来の村を築いたのが大和の姿だ」
ふーむ、なーるほど。説得力ある展開に感心。ごまかしの常套句ではない、ほんとうの「未来志向」の関係をつくっていきたいものである、と真面目に考えたオヤジであった。
朝13km 1:17・35、心拍170。
夜、プールへ行こうとしたら雨降り出し大荒れの天候となりそうなので中止。
家の中で息子とソフトキャッチボール、おんぶスクワット。
春休み子ども囲碁はきょう3日目。初日4連勝したものの、2日目はいきなり3連敗の後2勝、本日3連勝で明日の結果次第となった。
留学息子は長文読解と英作文の宿題でかなり苦労しているようだ。
1年ほど前に新刊で買ったのに、そのまますっかり忘れてしまい、本棚を片付けたら出てきてやっと読んだ。(イー・オリョン著/新潮新書)
なかなかおもしろかった。日常のなかであたりまえのようにやっているジャンケンから、アジア文明の特質を考察。とくに日・中・韓3国のあるべき関係を提起している。
著者は韓国の初代文化相も務めた著名な学者。
「なにかを決めるとき、西洋の子どもはコイン投げをするが、アジアの子どもたちはジャンケンをする。表か裏かその片面だけで決めるコインは、『実体』であり『モノローグ』である。だが、相手の手と取り組んで意味を生むジャンケンは、『関係』であり『ダイアローグ』だ」
「この本は『アジア3国の物語』である。ジャンケンは、強さよりも常に弱さがあることが、いかに大切なのかを教えてくれる。巨大な中国、強力な日本が、強さだけを誇るとジャンケンはできない。
大陸の中国と島の日本との間に韓半島があってはじめて、競争しながらも一人勝ちのない東アジアのダイナミックな丸い輪がつくられる。
ヨーロッパ諸国の旗は、みな線条型になっている。アメリカの星条旗にもストライプが13本ある。東アジア3国の国旗は、青天白日旗を含めても、みな丸い円環だ。偶然のこととは思えない」
ジャンケンが勝負でありながら、協力と競争が共存することで成り立つゲームであることに着目し、宗教・言語・文字などの文化面で相互に比較的寛容であり、「これかあれか」の選別(or)ではなく「これもあれも」(both-and)の発想が東アジアの文化を貫いていたと著者は指摘する。
その象徴として「飛鳥」という言葉を解明していく。
「漢字で飛ぶ鳥と書いて、なぜ『あすか』と読むのだろう。またなぜ明日香とも表記しているのだろう。この疑問を追跡していくと、東アジア3国の文化共同体の意味までが見えてくる。
『飛ぶ』も『日』も、韓国語では同じく『ナル』である。また、鳥は『セ』というが、日が明けるというときの『明』も『セ』という。つまり、韓国語では『飛ぶ鳥』も『日が明ける』のも、同じ音の『ナルセ』になる。飛鳥と明日は同音異義語ということだ。
そして韓国語の古語では、村を『カオル』と呼んでいたから、日本語の『香る』と発音が同じ。飛鳥の村を韓国語で読めば『ナルセカオル』になり、そのまま明日香になる。
要するに、飛鳥は『明日の村』という意味になる。文字は中国語、ことばは日本語、意味は韓国語によって構築されたのが、飛鳥文化だといえる。すなわち、中国、韓国、日本のことばと文字がひとつに調和して、『明日の村』=未来の村を築いたのが大和の姿だ」
ふーむ、なーるほど。説得力ある展開に感心。ごまかしの常套句ではない、ほんとうの「未来志向」の関係をつくっていきたいものである、と真面目に考えたオヤジであった。
朝13km 1:17・35、心拍170。
夜、プールへ行こうとしたら雨降り出し大荒れの天候となりそうなので中止。
家の中で息子とソフトキャッチボール、おんぶスクワット。
春休み子ども囲碁はきょう3日目。初日4連勝したものの、2日目はいきなり3連敗の後2勝、本日3連勝で明日の結果次第となった。
留学息子は長文読解と英作文の宿題でかなり苦労しているようだ。
いい感じになってきしまたね。
ぼくの方は、今日から、スピード練習を始めました。
まずは、初日ということで、5km-4:10/km 20"50でスタート。
本日は、強風でしたが、このくらいだと余裕あり過ぎで、
スピード練習になってないかもしれまへん。
一方、土曜はフルマラソンですが、こちらはタイムよりロング走として
しっかりと設定ペース維持をしてきたいと思ってます。
お楽しみに!!
いっまでの故障はドクターから症名が即つけられたのに、今回は明確でなく、自分でも左脚のどこが痛むのか、はっきりしないので。
もう、ふたたびフルですか。4・5・6月とフル以上の連続でしたね。好調そうで、ウラヤマシイ~.。