ポストの中に、電力使用量通知と一緒に、「東京電力からのお詫びとお知らせ」と記された紙片が入っていた。一読して、「なんだ、こりゃ」と叫んでしまった。
冒頭は定型的お詫びから始まる。
「福島第一原子力発電所の事故、および放射性物質の放出により、発電所の周辺地域の皆さま、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。」
言葉尻にこだわるようだが、この場合、「ご心配」をかけただの「ご迷惑」などという次元の話だろうか?
人々の生活と人生を根こそぎ奪い、日本全体の行く末に暗雲をもたらしている張本人がその程度の認識なのだろうか?
どうも「謝罪会見マニュアル」みたいなものがあって、「ご心配とご迷惑」が必須の常套句となっているようだ。
そして、「計画的な停電」により「大変なご不便とご迷惑をおかけしたことを重ねて深くお詫び」するとした上で、「より一層の節電にご協力をお願い」して結んでいる。
レベル7の原発事故iが今なお収束の見通しすらなく続行している真っ只中で、平然とこうした文書を出せる大胆さ、その強靭な神経に感服するばかりのオヤジである。
気持ちを切り替えるために、再起への真摯な応援歌として被災地の方々に熱く支持されているこの合唱曲を。
♪ あすという日が
それにしても、児玉清さんの訃報には驚いた。大変な読書家でもあり、そのブックレビューをわが選書の指針と仰いでいたのに……。某老ロック歌手くらいのスケベ心をお持ちになっていれば、もう少し長寿を保ってくださったのではと惜しまれる。合掌。
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