ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

『信長の棺』

2006-03-08 20:34:47 | 本・漫画・映画など
昨春、「75歳の新人作家」として本作でデビュー。話題となった歴史ミステリー。(加藤廣著 日本経済新聞社刊)

すでに20万部超のベストセラー、やっと読む機会を得た。
左脚故障で朝ラン休止中のため、ちびちびと愉しみつつ朝の読書タイムに。

いやー、なかなかおもしろかった。
本能寺の変で志半ばに倒れた信長、だがその遺骸も遺骨も発見されなかった。
その史実を基に、「信長公記」の伝記作者・太田牛一を語り部に据えて大胆な仮想でぐいぐいと読ませる。

とくに、権力者に仕える職業的物書きである太田牛一の苦渋と悲哀がにじみ出て、共感、胸に迫るものがあった。
75歳の新人作家らしく、初々しさと老獪さが混然としていて、そこが魅力。
さりげなく艶っぽい場面を挿入する読者サービスも心得たもの。

この作品中では、秀吉がもっぱら「悪役」として描かれていて、刊行後に著者の枕元に幾夜も恨めしそうに立ったそうだ。
(2/21放送、NHKラジオの著者インタビュー)
なんせ小説家のハナシだから、本当かどうかはわからんが。

で、次回作は罪滅ぼし(?)の意を込めて、『秀吉の枷(かせ)』。著者自身の好みとしては、もともと信長よりも秀吉に魅力を感じていたと。
家康はまだ書く気にならず、秀吉の次の第3作は明智左馬助を予定とのこと。


朝、休養。ナンバ体操のみ。
夜、おんぶスクワットなど。
コメント
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