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宮城・茨城沖 海底に放射性物質(NHK)

2011-05-29 07:10:43 | ちょっと 『気になる』 はなし

『東京電力福島第一原子力発電所の事故で、新たに宮城県と茨城県の沖合の海底で採取した土からも、通常の濃度を大幅に上回る放射性セシウムが検出されました。専門家は「魚介類への影響がないか、広い範囲で監視を強めるべきだ」としています。

東京電力福島第一原発の事故で、文部科学省は、放射性物質による汚染の広がりを確かめるため、今月9日から14日にかけて、太平洋沿岸の南北300キロに及ぶ合わせて12ポイントで海底から土を採取し、分析しました。その結果、新たに調査を行った宮城県と茨城県の沖合の海底を含むすべての調査ポイントで、放射性物質を検出したということです。このうちセシウム137の濃度は、▽仙台市の沖合30キロの深さ45メートルの海底で、通常の100倍前後に当たる1キログラム当たり110ベクレル、▽水戸市の沖合10キロの深さ49メートルの海底で、通常の50倍に当たる1キログラム当たり50ベクレルを検出したとしています。これについて、海洋生物に詳しい東京海洋大学の石丸隆教授は「海流に乗って拡散した放射性物質を、水面近くでプランクトンなどが吸い込み、海底に堆積したとみられる。土は海水に比べ放射性物質の濃度が低下しにくく、海底の小さなエビやカニなどを食べる大型の魚に蓄積するおそれがあるので、魚介類への影響がないか広い範囲で監視を強めるべきだ」と話しています。』

放射能汚染が現実の問題として認識されることになりそうだ。福島第一原発では今も大量の放射性物質を放出し続けている。農作物や海産物への影響は今後何年も続くことになる。放射性ヨウ素131は『131Iは核分裂によって生成される。半減期は8.1日で、ベータ崩壊すると半減期 11.8 日のキセノン (131mXe) となる。なお、一日後で1割減り、8日後で最初の 50 %、30 日後で1/13、60 日後で1/170、90 日後で1/2200となる。』約3カ月で2200分の1になる。放射性セシウム137の半減期は約30年で相当の長い期間環境中にとどまり、放射線を出し続ける。

私たち日本人は今回の事故により、何世代もその負の遺産を受け継いでいくことになる。チエルノブイリでは『2010年現在もなお、原発から半径30km以内の地域での居住が禁止されるとともに、原発から北東へ向かって約350kmの範囲内にはホットスポットと呼ばれる局地的な高濃度汚染地域が約100箇所にわたって点在し、ホットスポット内においては農業や畜産業が全面的に禁止されている。』これはもはや外国の特殊な地域の話ではなくなっている。

私たちは今何をしなければならないのか?この厳しい現実を受け入れ、正しい情報開示と、適正なモニタリングを行い、その結果からベストの選択をしなければならない。これは国家の責任である。日本の政治がこのような危機的な状況の中でも、政争を繰り返していることに失望をしているが、それは今までそのような政治家を育ててきた、国民の責任と言えるかもしれない。本当に国の将来を考える事の出来る政治家を育てる事が必要だが、それにはあまりにも時間が足りない。

 

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