ダンテの「神曲 地獄」編 第14歌(カッコ内は筆子、その4)(原 光訳 2000年、沖積舎)
◯この平地は乾いてびつしりした砂で、かつてカトンの足が踏みつけた(前47年)、あの熱砂(アフリカのリビアの砂漠)とそつくりだ。
おお、神の復讐よ、わたしの眼に示されたものを読むすべてのものに、どんなにおんみは恐れられることだろう!
まる裸の霊たちの多くの群が見られたが、みんな実に惨めに哭(な)き叫んでゐて、互に異なる掟に服しているやうに見えた。(前回ここまで)
◯あるものは仰向きに熱砂に横(よこた)はり。あるものは身体を丸めて蹲(うずくま)り、あるものは絶えず歩きまはつてゐた。
ぐるぐる歩いてるものはより数が多く、呵責されて横はるものはより少なかったが 、苦悶をぶちまける毒舌はより激しかった。
熱砂いちめんに、広がった火片がゆつくりと降りしきつてゐた、風のない高山の雪片のやうに。(つづく)
◯本日は、2016年7月24日は第三十主日、三位一体後第九主日となる。日聖協「聖書愛読こよみ」は「平和を求めよ」という主題である。聖書はエレミヤ2
9・1~9、その7節、「隣人に平和を約束していても その心の中では、陥れようとたくらんでいる。」といわれている。いったい平和の心ははどうなっているの
であろうか。エレミヤがバビロンの捕囚の民に送った手紙である。にせ預言者たちの言葉に耳を貸してはならないというもの。人は、大事な二者択一の選択
に迫られる。現代を含めてエレミヤが語るから気をつけられよ。
◯写真は、18日梅雨が明けました。梅雨明け10日間、鉢のメダカも楽しそう。7月20日撮影。
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