日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2018-03-31 13:45:40 | 大分中央ウィークリー

創世記25章12節である。「サラの女奴隷であったエジプト人ハガルが、アブラハムとの間に産んだ息子イッシュマエルの系図は次のとおりである。」という。アブラハムがかつて、百歳のときに、90歳の妻サライとのあいだに男の子イサクを与えようと主なる神が告げられたとき、天地が引っくり返るような喜びと驚きを感じつつ、もう一つ心配があった。それはハガルとの間に生まれたイッシュマエルの行く末であった(17:18)。

 

その心配に答えて、主なる神が「イシュマエルについての願いも聞き入れよう。必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。」と。といって、特別な約束を与えておられた。その約束によって、主なる神がアブラハムの死と共に、今、お答えておられた。それがここにいう。「アブラハムとの間に産んだ息子イッシュマエルの系図は次のとおりである。」という。約束の実現である。

 

13節である。「イシュマエルの息子たちの名前は、生まれた順に挙げれば長男がネバヨト、つぎはケダル、アドベエル、ミブサム、」という。17章20節で、イシュマエルの子孫に与えた神の約束は、その通り実行されていくのであった。まず4人の子息が紹介される。聖書の中に出てくる名は、「ネバヨテ」と「ケダル」である。ネバヨテは3ケ所にある。創世記では28章3節と36章3節、そしてイザヤ書60章7節である。しかしこのイザヤの方は、その同じ名前が一か所だけで、結びつけるのは危険である。

 

「ケダル」はネバヨテと一緒にイザヤ書60章7節に出て来るだけでなく、同じイザヤに21:16以下、42:11、その他エレミヤ2:10,49:28、詩編120:5などに出てくるところによれば、その歴史的長さは不明であるが、有力な部族として存在したと推定される。


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