「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。在宅ワーカーから、2011年春より村議会議員。

村長選・村議補選

2021年01月12日 | 田舎暮らし
 今日は大鹿村の村長選と村議補選の告示日だった。それぞれ立候補者は1名のみで、無投票で決まった。
 村長選挙の方は、3期務めた柳島村長の引退表明と同じ日に、村議会議員で、12年~19年まで議長も務めた塩湯荘の熊谷さんが立候補表明、他に特に動きもなかった。熊谷さんは2003年に30代の若さで村議になり、現在5期目だった。このところ(7期28年)役場出身の村長が続いていたので、民間からの村長は、村政に新しい風を吹き込んでくれるものと期待したい。10年近く議会で一緒に活動する中で、リニアに対する考え方などは違っていたけれども、異なる意見に対しても真摯に耳を傾けてくれる人だと感じてきた。公約にも村民との対話、村民の声にしっかり耳を傾けることを挙げている。
 一方、熊谷さんの辞職に伴って行われた村議補選の方は、直前まで立候補の動きが全く見られず、一体どうなることかと思っていたところ、私たちより少し前に大鹿村に移住して、現在は有機農業と自給自足の塾を実践されている大倉さん(私たちはゲタさんと呼んでいる)が立候補してくれることになった。村には大倉さんの塾が縁となって移住してきた若い世代は多い。村の移住施策や、有機農業の推進にも大きな力となってくれそうで楽しみだ。
 これで大鹿村の議員はなんと8名中5名が移住者になる。(移住者といっても、大倉さんやうちはもう孫が大鹿小学校に通う年代だ)
 コロナ禍で大変な状況が続く年明けではあるけれど、新しい村長、新しい議会構成で、村が活気づくとよいなと思う。


 

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第18回リニア連絡協議会

2020年12月13日 | リニア新幹線
 一昨日になってしまったが、12月11日に18回目のリニア連絡協議会が開かれた。今回は松川インター大鹿線(小渋線)の迂回路となる河川内道路の復旧と、それに伴う飯田市、喬木村への発生土運搬が絡むことから、いつもは定例議会月の下旬に開かれていたけど、早めの開催となった。
 7月豪雨で4か所で道路崩壊や路肩崩落など被災して通行止めになっていた小渋線の河川内迂回路が、12月1日より通れるようになった。利用時間は7時~17時まで。以前、連絡協議会で要望して18時までに延ばしていただいた経過があったが、今は冬季で日が短く暗いため、当面は17時までとし、日が長くなったら、また18時までにしていただけるようだ。
 続いて、飯田市と喬木村の代替地造成にリニア発生土を運搬する計画についての説明があった。河川内道路が通れない間は計画の半分の50台で飯田市に運んでいたが、今後は喬木村への運搬も始まる。喬木村は農業振興地域の除外の許可を得るのに「地域未来投資促進法」を使う関係で、年度内に実施しなければならないことから、台数は当初の計画より増えて片道最大150台。12月は40台、1月は90~150台と増やしていき、2月、3月は150台となるそうだ。6月に説明があったときは、飯田市と喬木村合わせて150台と言っていたが、河川内道路の被災で飯田市への運搬台数が半減して遅れていたことから、喬木村だけで150台、飯田市への運搬は72台ずつとして、6月まで延長されるという。両方合わせると最大片道222台、往復で444台になり、この他にリニア工事の資機材運搬の大型工事車両も46.9台通るそうなので、役場前の台数では往復500台近くになるようだ。
 釜沢地区の地すべり対策工事は集水管6か所が工事完了、集水井2か所が工事中または発注済み、集水井1か所が今後実施。川沿いは押さえ盛土は工事完了し、今後洗掘防止工が実施される。除山ヤード通路部の復旧工事も行われており、休止している除山・釜沢非常口のトンネル掘削再開はこうした工事が終わって、工事車両通行の安全性が確認できたらとなる。具体的な日程は関係する方にお知らせしますとのこと。
 小渋川非常口では先進坑の4割の掘削が完了。隣接する発生土仮置き場に、シートをかぶせた残土が置いてあって、あれは何だろうと気になっていたが、溶出試験で基準超のヒ素が確認されたそうだ。もともとヒ素等が出ることは想定されており、仮置き場内の要対策土仮置き場に仮置きしているとのこと。前に報告のあった蛇紋岩やホウ素を含む発生土はトンネル内に仮置きのまま。要対策土の搬出計画については改めてご説明しますとのことだったので、早期に示していただくよう求めた。
 青木川非常口では斜坑延長(約600m)の約3割が掘削完了。青木川非常口の残土は当面、深ヶ沢の発生土置き場に運搬することになっているが、喬木村の造成工事に青木川工区の発生土を活用したいそうで、拡幅工事の進捗に合わせて(施工中の箇所が終わったら)、喬木村に運搬したいという話があった。南アルプストンネルの発生土は粒径が大きく、隙間を埋めるのに小さい粒径の物が必要で、破砕して使うという話が前回もあったが、喬木の工事は急いでいるため、青木川工区の発生土を使いたいのだそうだ。メインは南アルプストンネルの物になるが、往復で0~100台青木川工区からも運搬するという説明があった。老朽化した下榑渡橋を心配する声を伝えたが、通れるのは通れる、1台ずつ、儀内路への運搬台数を上回らないようにするといった返答。
 送電線工事では、モノレールの設置が完了したという報告や、ヘリコプターの試験飛行の計画について説明があった。ブナの木については、現在再調査をしてレイアウトの見直しなどを行っているが、まだ結果を報告できる段階ではないということだった。
 村からは、鳶ヶ巣沢の盛土について、追加の設計照査を委託している説明があった。4か所で土を採取して液状化現象の調査をするそうだ。これについては8月の臨時議会で287万1000円、今回12月定例会で84万7000円、追加照査の予算が盛られていた。

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第17回リニア連絡協議会

2020年09月30日 | リニア新幹線
 昨日は第17回リニア連絡協議会が開催された。6月の協議会の後、6月末から7月にかけて、大鹿村では三六災を超える記録的な大雨が降り、人的被害はなかったものの、村内各所で道路等が被災した。リニア工事関連でも、飯田市への発生土運搬が始まっていた小渋線の河川内迂回路が被災して通行止めになり、釜沢地区では地すべりが発生して、二つの非常口へ通じる道が陥没したり、大きく亀裂が入ったりして通行止めになり、釜沢地区での工事はストップしている。中電の送電線工事も、豊丘村でヘリポートに通じる道路が被災し、村内3基の鉄塔工事が1~2年先送りになるそうだ。
 まずは県から小渋線関係の説明。飯田市への残土運搬は現在、計画の半数の50台で行われている。河川内道路の復旧はできるだけ早く、遅くとも年内とのこと。復旧の見通しが立った後に、喬木村と調整した上で、再度運搬期間や運搬台数について連絡協議会で諮られるそうだ。河川内道路の復旧にもリニア残土が使われ、岩ズリを細粒化する必要があり、半の沢の迂回路沿いに破砕作業ヤードを設けるとのこと。この破砕のための運搬が最大50台、飯田市への運搬50台に加わる。
 JR東海からは各工事箇所の状況説明。小渋川非常口では先進坑の延長約1600mのうち、約3割の掘削が完了。前回も3割と言っていたので、全然進捗していないのでは?と思ったが、蛇紋岩地帯を慎重に掘っているためとのこと。この蛇紋岩の発生土から、溶出試験で基準値を超えるホウ素が確認されたそうで、これまでの蛇紋岩と同様トンネル内に「区分土」として仮置きしているそうだ。委員からホウ素が流出した場合の影響について質問があったが、今は雨が当たらないトンネル坑内に仮置きしている、搬出する際は改めて説明するとのこと。
 釜沢では県道(と林道)はまず仮復旧工事が行われ、水抜きボーリングや押え盛土などの復旧工事が行われている。今後さらに地すべり対策事業として、集水井なども施工される。非常口ヤードも通路部が被災したようで、トンネル掘削がいつ頃再開するのかという時期的な見通しの話はなかった。掘削再開にあたっては、関係者に知らせるとだけ。
 伊那山地トンネル青木川非常口も掘削が始まっている。ここは掘り始めてすぐに硬い鹿塩マイロナイトに当たり、防音扉設置前に発破作業が始まった。人家も近く、かなりの騒音だったが、現在は防音扉が付いて、騒音はある程度軽減されたようだ。
 そして、中部電力から送電線工事の説明。鉄塔工事で伐採予定とされていたブナの巨木について、前回の協議会では1本は伐らなくては工事ができない、もう1本はさらに検討するという話だったが、その後、村民有志から2本とも伐らないでほしいという伐採の延期・中止を求める要望書が8月に署名217筆を添えて提出された。それに対し、ブナの木は来年7月まで伐採しないという回答が得られたと聞いていた。中電からの最初の説明の中ではブナの話は特になかったものの、委員からの質問に答えて、改めて2本のブナの木は来年7月までは伐らない、再度検討するという回答があった。何とか残してほしいものだ。
 この件については現在オンライン署名も行われている。若い人たちを中心に、改めてリニアを問う動きが始まっていて、こんなポスターもできた。


 

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第16回リニア連絡協議会

2020年06月25日 | リニア新幹線
 第16回リニア連絡協議会が昨夜開催された。3月の時もそうだったが、コロナ対策で入り口に消毒薬、全員マスク着用で、広い会場で開催された。
 まずは小渋線について。5月11日とから運用開始されている河川内迂回路について、利用時間が朝7時から夕方5時までとなっていたのを、前回、前々回の連絡協議会での要望を受けて、7月1日から7時までとする。退勤の交通量の多い時間帯に通行できるようになる。また7月の連休については同じ時間で開放するとのことだった。この迂回路は一方通行なので対向車もなく、カーブが少ないので走りやすいと好評だ。
 南アルプストンネルについては、小渋川非常口は先進坑1600mのうち3割、除山非常口については斜坑1870mの約7割、釜沢非常口は斜坑約350mの約2割の進捗。
 小渋川左岸の迂回路は、7月27日供用開始予定。この辺も造成により景色が変わっている。
 伊那山地トンネルは準備工事が進み、先日、地元自治会への工事説明会が行われた。ここは青木川のすぐ下を通るし、地質の非常に脆弱な所を掘るので難工事が予想される所。他の箇所もそうだったが、最初は昼間作業で機械掘削。防音扉設置後に発破掘削。発破掘削開始時期は改めて回覧等でお知らせ。ちなみに釜沢では騒音について何度も住民立ち会いのもとで測定して、防音扉を増やしてから発破を開始するなどのやりとりをしている。残土運搬先までの道路がとても狭いが、一般車両が通行する際は、誘導員の指示でダンプは待避所で待機して、一般車両が優先できるようにするそうだ。ヤード手前の老朽化した下榑渡橋は県のJRの費用負担で架け替えることになっているが、現在の橋を撤去してから工事になるため、今年度中に仮橋設置まで行いたいとのこと。
 飯田市の代替地整備のために小渋川非常口からの発生土を運搬しているが、運搬開始時期が河川内道路の供用開始を待って、当初3月といってたのが5月からとなったため、また土砂(というより岩ずり)の比重が想定より重く、運搬台数が増加しているため、9月までが来年1月までとなるそうだ。
 また、喬木村でも移転企業の代替地造成のため、リニア発生土を使いたいとのことで、12月から3月まで。飯田市への運搬は最大片道100台だったが、12月は両者合わせて120台、1月からは150台となるという。どちらも日曜日のみ休みで、土曜日も祝日も運搬するという。観光に配慮して土曜日は休んでほしいという意見が出た。
 中部電力の送電鉄塔工事の進捗状況の説明もあった。12月に要望していたブナの巨木について、鉄塔に近い1本は根元から切らないと工事ができない、もう1本についてはさらに検討するとのこと。あの立派なブナが切られてしまうのは何とも悲しい。


 村からは、鳶ヶ巣沢の盛土についての照査結果を6月25日に村ホームページに掲載するとのことで、早速掲載されている。

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リニア連絡協議会

2020年03月26日 | リニア新幹線
 昨夜、15回目のリニア連絡協議会が開催された。連絡協議会は概ね3か月に1回、議会月の議会終了後の最終週くらいに開催されている。
 前回の12月の協議会で、飯田市の駅周辺整備に伴い移転を余儀なくされる住民の代替地整備のため、南アルプストンネルの発生土を使いたい、運搬を3月から始めたいという話だったが、小渋線の河川内道路整備が終わったらという確認をした上で協議会として了解していた。ところが、河川内道路の整備がいっこうに進む様子が見えないのに、3月3日に中川村渡場で行われたこの事業の説明会を報じる記事の中に、今月中旬から運ぶと書かれていて、あれ?約束が違うと思っていた。
 このことについて、まず飯田市からおわびがあった。その場で決定したわけでなく、大鹿村の了解が得られれば、河川内道路整備前に少しでも運びたいと言ったものが、あたかも決定のような報道が一部なされてしまったとのことだった。
 河川内道路の整備は道路区域変更等の手続きに時間がかかって、供用開始は5月の連休明けになるとのこと。
 当初の約束どおり、運搬はこの河川内道路整備完了後にしていただきたいと意見を言ったところ、特に異論もなく、飯田市への残土運搬は河川内道路完了後、連休明けからとなった。
 しかし、議会の全員協議会で聞いた説明によれば、小渋線の拡幅工事が始まると、災害復旧工事、防災工事と合わせて、最大8か所で片側通行になる可能性があるという。河川内道路の利用時間が平日の朝7時から夕方5時までとされており、前回の連絡協議会でも路線バスの運行時間は通れるようにしてほしいとか、休日も通れるようにしてほしいという意見が出ていたけれども、意見を汲んで変更されてはいなかった。改めて、退勤時間の車が多いので6時までにしてほしいとか、終日通れるようにしてほしいといった意見が強く出た。しかしながら、夜間は安全面等の課題もあり、検討はするが、スタートは5時にさせてほしいとのことだった。このことについては、今後も強く求めていく必要があると思う。
 南アルプストンネルの方は、小渋川非常口は、先進坑約1600mのうち2割の掘削が完了、除山非常口は斜坑延長の約6割、釜沢非常口は3月3日に掘削開始とのこと。(後で前回の資料を見たら、除山非常口は前回も6割となっていたので、あまり進んでないみたいだ。聞いてみれば良かった)
 小渋川非常口から掘っている先進坑では、先進ボーリングで蛇紋岩が出たそうだ。蛇紋岩は石綿鉱物を含むことから飛散防止の対策が必要となる。当面の間、坑内に仮置きという。今後も本坑や伊那山地トンネルでも出ると思われるので、扱いをどうするのか質問。
 大河原中心部の国道を避ける迂回路については、仮桟橋の設置は完了したが、桟橋から新小渋橋までの道路整備は着手したばかりで、完了予定は6月末、供用開始時期は7月初めの見込みとのこと。そのときの迂回路の車両台数は往復300台くらいになるという!
 委員から、当初の計画より随分遅れていること、静岡で着工できずにいることの影響などについて質問があった。重ねて、静岡の方で、工事が遅れた場合に工区を変更して、山梨側、長野側からも掘削する可能性について言及されていたのをニュースで見たので、その点を確認。現時点では、長野工区は長野工区というような言い方をされたので、現時点でなくても、とにかく静岡工区の分まで掘るのはやめていただきたいと言った。
 中部電力からは送電線工事の進捗状況。前回切らないでほしいとお願いしたブナについては、冬季間だったため、まだ調査していないとのこと。
 最後に村から、鳶ヶ巣沢環境対策事業について、昨年12月末に委託先の砂防フロンティアから設計照査結果をもらったということで、その内容について概要の説明があった。照査結果内容については村のホームページで公表されるそうなので、それを見た上で、また考えなくては。何しろ、この計画の上部は前回のブログに紹介しているとおり、長年ずっと治山事業が行われている大崩壊地だ。
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鳶ヶ巣復旧治山工事

2019年12月19日 | 地震・防災
 昨日は午前中、治山工事の、午後は砂防工事の現場視察があり、治山事業所や砂防出張所の方々から工事の現場を見ながらお話を伺った。
 最初に行った場所が鳶ヶ巣復旧治山工事の現場。治山事業は大崩壊地の中腹より上部で行われているが、下部の河川区域で今、リニア残土を活用した事業が計画されていて、その安全性について第三者機関により検討されている。
 この崩壊地(昔はアカナギとかオオナギとか言われていたらしい。崩壊発生時期は不明で、明治以前からの崩壊地)では、昭和39年から復旧事業が延々と行われているが、蛇紋岩化したかんらん岩で、強アルカリのため植生が定着しにくい上に鹿の食害もひどく、さまざまな緑化工法の試験を行いながら復旧を図っているという。毎年6月定例議会の会期中に治山懇談会が行われていて、パワポを見ながら説明を伺ってはいるが、今回は現地で間近に見学することができた。日頃、対岸の上蔵からは見ているものの、崩壊地の中まで入って事業の様子を見るのは初めてで、改めて本当に大変な工事を延々と続けられていることが実感できた。
 緑化が大変厳しい中で、木の緑がちょっと見えるのはアカマツで、こうした厳しい条件下でもアカマツだけは定着しているものがあるそうだ。
  

 奥に見えるのは上蔵集落。

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リニア連絡協議会

2019年12月19日 | リニア新幹線
 昨夜、14回目のリニア連絡協議会が開催された。
 最初に県道松川インター大鹿線(通称小渋線)の改良工事についてということで、県の方から説明があった。今、小渋線では国土強靱化か何かで予算が付いて、法面防災工事を複数箇所で実施していて、4か所ぐらい片側通行になっている。1か所3分以上の信号もあり、信号待ちが10分くらいになってしまうこともある。防災工事の未施行箇所もあるし、拡幅改良工事が4か所で始まってくることもあり、半の沢から松川寄りの区間、河川内の管理道路を迂回路として利用できるように関係機関と協議しているそうだ。平日7~17時の間で、これにより、この区間は大鹿から松川へ行くときは河川内道路、松川から大鹿に来るときは小渋線と一方通行になり、信号待ちや大型車とのすれ違いが避けられるようになるとのこと。
 それは良いことだと思うが、次に飯田市から、リニア駅周辺の整備で移転を余儀なくされる住民の代替地の造成に、リニア発生土を利用したいという説明があった。他から持ってくる検討もしたが、固い岩を砕いたリニア発生土が良いとのこと。造成地を早く住民に提示したいので、来年3月から9月くらいまで、3万~3万5000立米を運ぶ、台数としては片道100台ということだった。これはリニア発生土の運搬は小渋線の改良が済んだ後としていた確認書の約束と違う話になってしまう。いくつか質問はしたが、他に特に意見もなく、大鹿の連絡協議会としては承認した形になった。これについては、傍聴席から今日突然提示されて、自治会長だけで決めてしまうのはおかしいのではないかという声があったが、それに対して、自治会長さんたちから特に意見は出なかった。
 次にJR東海から赤石岳公園線改良工事、南アルプストンネル工事、伊那山地トンネル工事の進捗状況などの説明。小渋川非常口から掘削している先進坑は約1600mのうち約1割完了。除山非常口からは斜坑延長の約6割が掘削完了、釜沢非常口はヤード造成工事が完了し、準備工事を行っていて、今年度中(3月)に掘削開始予定とのこと。また、除山非常口に隣接した発生土仮置き場Aは山側に拡幅を検討している、4000平米から6500平米に、これまで緩い勾配で盛土高10mだったのを、急勾配で15mも積んで、容量5000立米を39000立米にしたいという説明。今後地元と協議するとのこと。釜沢では発生土置き場が不足していて、三正坊も増やしたし、どんどん増やそうとしている。しかも、補強土壁とやらで、川沿いにすごい急勾配にしてたくさん積もうとしているので、本当に心配になる。
 国道の迂回ルートについては前回の協議会の終了直後に地権者との契約が交わされ、現在河川内の工事を行っている、来年3月末頃の完了予定とのこと。ここで、地権者の方からJR東海と交わした賃貸契約書の内容について説明いただく。その中で、そもそも村が地権者の同意なく事業者に土地を斡旋する内容の確認書を締結したことの非をまず言われた。地権者の方は通行台数の削減など環境負荷の低減を求めて交渉してこられたわけだが、台数については譲歩が得られなかったものの、土曜日の通行について、午後3時までとすることになったそうだ。そのほか、最高速度、3方向の幌がけ、タイヤ洗浄装置、過積載予防のための重量計設置などの対策をとることになったそうだ。また、こうした対策に関連して疑義や不都合が生じた場合は事前協議の上、修正や変更ができるものとするという特記事項の条項が設けられていることを強調されておられた。
 伊那山地トンネル青木川工区の説明では、ここでもヤードの造成にリニア発生土を使う話があった。来年1月上旬から1か月程度、往復100台。また、深ヶ沢の発生土置き場について図面が出てきた。池をつぶして、護岸は入れるものの、やはり急勾配で7万立米も積むという。そして、非常に狭隘な国道を往復240台もの大型工事車両が通行するという。住民の生活や観光客への影響が懸念されるが、待避所の設置位置など協議中とのこと。池に生息する希少生物についての質問もあった。
 JRの説明の後は、中部電力から送電線工事の状況について説明があった。既に北の原では基礎工事が行われている。また、前回の協議会で住民から要望書が出されていたことについて、対応状況について話があった。私も先月、その住民の方たちの案内で、実際に鉄塔が建つ現地を見に行った。すごい急傾斜地で、付近に崩壊地があったり、こうした場所に80mもの鉄塔が建つことに不安を感じた。鉄塔のために伐採される樹木には印が付けてあったが、その中に根回り4m前後のブナの大木が2本あり、こんな立派な木までも切ってしまうのかと心に痛みを感じた。そんな内容の発言をしたら、ブナについては切らずに済むかどうか検討するとの返答。また、ヘリコプターによる作業の騒音が懸念されているが、来年上期にデモ飛行を行うそうだ。
 鳶ヶ巣もそうだし、除山、深ヶ沢と、川沿いに急勾配で残土を積み上げる話が次々に出てくることに関して、委員の中からも安全性を懸念する意見が出された。とはいえ、今回も全体として委員からの発言は少なく、連絡協議会の形がこのままで良いのか、もう少し考え直さなくてはいけない気がする。



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冠雪した南アルプスと紅葉

2019年11月01日 | 山の風景

 最近、写真はFacebookだけで、こちらには全然載せてないので、たまにはブログにも写真を載せておきます。今年は紅葉が遅いし、いまいちと思っていましたが、雨続きだった天気が安定するとともに、だんだん色づいてきれいになってきました。

 10月26日、観光協会の紅葉めぐりで黒川牧場入り口まで。

 

10月30日、天空の池から笹山~入山方面。

 

そして、11月1日、鳥倉林道です。

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9月のリニア連絡協議会

2019年10月02日 | リニア新幹線

 いろいろ重なって怒濤の9月が終わった。9月議会は一般質問は4名で、私はオスプレイの村内飛行についてと山岳遭難救助隊について質問した。議会については「議会だより」が村ホームページから見られるようになったので、村外の方はそちらをご参照ください。

 30日にはリニア連絡協議会が開催され、リニア工事および関連工事の進捗状況や、第三者委員会で検討されていた鳶ヶ巣沢環境対策事業、中電の送電線工事等について説明があった。

 初めに長野県から松川インター大鹿線(小渋線)の拡幅改良工事について、区間3と4は9月12日に保安林解除予定告示が出て、工事発注準備中、区間1と2はまだ審査中とのこと。また、区間5の拡張工事終了箇所、大鹿側から行くと西下トンネルを出て道が大きくカーブしているところになるが、通常のガードレールでは怖いという要望が前回出ていたことに対して、眩光防止網を設置するという説明があった。時期は未定。それと、半の沢の盛土による道路改良について、新聞報道で時間雨量20ミリで住民避難や通行止めと読める記事が掲載されていて、その件についての説明があった。検討委員会に示した資料の中に管理基準値(案)があって、その内容が時間雨量20ミリ、累積雨量100ミリで厳重警戒というものだけど、それが直ちに避難とか通行止めという話ではないこと、その値は長野県の土木現場必携によるもので、これ自体は施工中の管理基準だという説明だった。(と書いたところ、中川村では施工後の安全管理計画として説明があったとご指摘いただいた)

 次にJR東海から、小渋川非常口では8月23日から先進坑の掘削に着手、村営グラウンドの造成については北側は概ね完了とのこと。ちなみに、グラウンドについては既に設計コンペが行われ、9月議会の補正予算で設計監理委託料や管理棟などの工事費が計上されている。除山非常口では斜坑延長の約半分の掘削が完了、釜沢非常口では7月から伐採等の準備工事が始まっており、今年の冬頃に斜坑掘削開始予定。旧荒川荘の残土置場は概ね完了、三正坊の仮置き場については環境保全計画が8月2日に更新され、つい最近、県の助言が出された。この助言では盛土の構造見直しが求められていた。10月から造成工事に着手となっていたけど、県の助言への対応方針を25日までに出すことになっているので、その後と考えてよいのだろうか。確認するのを忘れた。

 国道152号線の迂回路については、9月末を期限として地権者との協議を進めると前回言っていたが、本当にぎりぎりで、この協議会終了後に契約を交わすことになっているという話だった。地権者の方は車両通行台数等、環境負荷の低減を求めて協議されてきたわけだけど、最終的にどのような条件で妥結したのかは今のところ不明。

 青木川非常口ヤードの既存残土の搬出は11月下旬頃まで、搬出先の儀内路3か所のうち1か所は農地に復旧することになっているけど、耕土が足りないので、喬木村から運ぶとのこと。堰下ガイドウェイヤードから運ぶみたいだ。

 JR東海の説明の最後の方は、JR東海ツアーズによる観光旅行商品の宣伝など。

 その次に鳶ヶ巣沢環境対策事業に関して、技術検討委員会の経過等について説明があった。盛土下部は半の沢と同様、セメントを混ぜた改良盛土を用いること、水平ボーリングと地下排水管を設置し、盛土内浸透水等を排水すること、盛土の押さえに土留め壁を設置すること、上部の治山工事エリア下流から流出する土砂を捕捉可能な流路工を設置することなど、図面と共に説明があった。盛土が崩壊した際のシミュレーションというのもあって、小渋川が55%閉塞された状態で計画高水流量を流すと、対岸の村道において越水可能性があるものの、下流域には影響がないという説明だった。また、安全管理の考え方として、施工時、施工後のいずれもJR東海が盛土等の安全管理を行う、施工後の盛土表面の目視点検、排水側溝の点検清掃等の簡易の日常点検については大鹿村が行うとのこと。これはあくまでも検討経過であり、最終案ではない、照査結果の報告書が出てから、それを精査した上で最終案を作成し、改めて最終案の説明を行うとのことだった。

 次に中部電力の送電線工事について、住民説明会での主な質問(意見)と回答について説明があった。送電鉄塔については、これまで平面図での説明はあったわけだけど、実際に景観の中でどう見えるかというフォトモンタージュは遠景のものしか出されてこなかった。しかし、最近になって中電が個別に説明に来て、本当に間近に、それも村内では一番高い80mもの鉄塔が建つことが分かった住民から鉄塔の位置変更についての要望書が出てきていて、丁寧に対応していくとのことだった。

 Web版にはないけど、南信州と信毎に記事が掲載されています。また、村内では連絡協議会の概要について翌月の全戸配布で「リニア新幹線情報」が出されており、これはホームページですべて公開されています。

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リニア連絡協議会

2019年06月26日 | リニア新幹線

 昨日、リニア連絡協議会が開催された。連絡協議会は以前の対策委員会とは性格が違って発言する人は少なく、工事の進捗状況や今後の工事計画についての連絡事項を聞く場になってしまっている。

 松川インター大鹿線の改良工事はトンネル2本が完成、拡幅工事5か所のうち1か所が完成、残りの4か所は保安林解除の手続き中。その他、防災工事として法面対策工事を7か所で施工するそうだ(1か所、昨年崩落があった箇所で施工中)。リニア残土の運搬はこの拡幅工事終了後となっている。

 小渋川非常口では4月5日に斜坑の掘削が完了、先進坑の掘削に向けた準備中で、秋頃から先進坑の掘削に入るという。ここの残土は大西総合グラウンドに運ばれている。(6mくらい嵩上げして造成)

 除山非常口は斜坑延長1870mの約半分程度の掘削が進んでいて、ここの残土は除山非常口のすぐ近くの発生土仮置き場Aと三正坊と呼ばれているBと旧荒川荘跡に運ばれている。既にAとBは満杯で、Bは農地の一時転用で3年となっていたが、3年で撤去できないのと、残土置場が足りないので、三正坊の現在残土が置かれていない南側へも置きたいとのこと。現在の仮置きが4.7万立米で、さらに7万立米仮置き。そして、仮置き残土搬出後に農地復旧することで、地権者や釜沢地区の人たちと協議が続けられている。

 そして、ずっと保安林解除手続き中とされていた釜沢非常口について準備工事を開始したいという説明があった。どうやらヤードの面積を縮小して工事着手するようで、計画図面を見ると重金属判定用の仮置き場が設けられていなかった。(除山非常口の土砂ピットを使うらしい)

 釜沢に仮置きしている残土の搬出は、小渋川非常口と釜沢非常口との間の先進坑を工事用道路として使う計画なので、とにかく先進坑が掘れないと搬出できない。さらに工事用道路となる国道迂回ルートもまだ暫定ルートのままだし、村外の残土置場も決まっていないので、農地に復旧するといっても一体いつの話になるのか全く見えない。

 迂回ルートは調停が打ち切りとなったが、JRは9月末を期限に地権者との協議を行いたいという説明があった。9月末までに協議がうまくいかなかった場合どうするのかという質問に対しては、今の県道の通行を考えている、まずは上市場の人たちと話し合うとの回答。しかし、県道を1000台もの工事車両が通るのは無理があるので、何らかの別の手段を考えてほしいという意見が出る。

 環境調査の年次報告が昨日公表された。今のところ発生土について、自然由来の重金属等の調査で基準値を超えるものはないとのこと。また、仮置き場A近傍の地下水の水質測定箇所において、フッ素とホウ素が基準値を超えているけど、これは仮置き場として使用する前から越えているので、リニア工事のせいではないとの説明。

 また、昨日は中部電力の送電線工事の説明もあった。上蔵の変電所まで15万4000ボルトの高圧送電線と鉄塔が村内に9基建つ。7~8月に地区・住民説明会を行って、10月に工事着手したいとのこと。大西山方面の資材運搬にはヘリも使うようなので、騒音も気になりそう。今年の秋から始まって、2024年の前半までのスケジュールで、工事車両のピークは来年秋頃との想定で、そのときの工事車両の最大通行台数は62台。トンネル工事の台数にこれが加わることになる。

 

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