出会い その1

どんな事を書けばいいのか、まだ試行錯誤中なのですが取りあえずキムさんとの
出会いからお話します。

あれは、約二年前。
お盆時期でした。
以前、一緒の会社に勤めていた先輩から仕事絡みで韓国人の人と知り合いになって
今札幌に来てるから一緒にご飯食べない？と言うお誘いから始まりました。

その時、丁度私は韓国ドラマにハマってて韓国語の勉強をしたいなと思っている
最中だったので、友達になってタダで韓国語教えてもらえたらラッキーなんて
思って、いつもなら突然の誘いには乗らない私だけど
食事の約束をしました。

しかし、約束の時間を１時間３０分過ぎても来ない
仕事で来ていたので仕方ないけど、そろそろ帰ろうかなと思ってた時に
彼は現れました。

第一印象は、先輩が「きりぎりすみたいな人だよ」と言っていたので
見た瞬間「あー。きりぎりすね。」って納得しました。
痩せててすらーっとした印象。

でも、特になーんとも思わなかった。
ただ、タダで韓国語！って思ってたから。

話してるうちに、頭はいいし話も面白い人だなとは思った。
そのうち、先輩がトイレに行った隙に私の隣に座ってきた。
そしておもむろに「僕と真剣に付き合ってください！」と言い出した。
この人も日本人は簡単に落ちるとか思ってる口だなと、その時は思いました。
だって、会って1時間ちょっと話しただけで「付き合ってください。」って
どう考えてもおかしいよ。

その時は、曖昧に笑って誤魔化しました。
で、帰ろうって事になって外に出た途端手を繋いできた。
「やっぱりなー。」と私は心の中で思いましたねー。
まっ、二度と会わないだろうと。
だって、彼は韓国に住んでるし私は日本。
ありえない

まだ帰りたくなさそうな彼を無理矢理タクシーに乗せて

はー、疲れた・・・。
に乗って、あともう少しで自分が降りる駅って所で
携帯が鳴った。知らない番号だった。
嫌な予感

の中なので、出られずほっておいたら何度もかかってくる。
先輩にメールで聞いてみたら、「電話番号聞かれたから教えたよ」と。
私は元々電話が嫌いで、滅多にしない。
何で教えたんだよ～ってちょっとむっとした。

降りてからまた鳴ったので出てみた。
「さっき別れたばっかりなんだけど、声が聞きたくなって。今日はありがとう
ございました。楽しかったです。」と。
で、色々話してた気もするけど私は早く切りたくて上の空だった。
最後に彼が言った言葉。「サランヘヨ～」
韓国ドラマ見てる私には意味が分かった。
「どう言う意味かわかりますか？」
初対面でいきなり「愛してます」はないだろう。
もう私の中で、彼＝軽いと言う図式が出来上がった。

そして夜は更けていきました。

づつく