長州に棲む日日

[PC推奨]直参と萩藩士の子孫で長州在、でも幕府海軍・箱館海軍松岡磐吉大好き。
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長州弁「ちょる」と「よる」の微妙な違い

2009年10月19日 | ★山口弁(長州言葉)
写真は萩の土塀、まだ青いけど夏みかんつき。
場所は高杉晋作んちのほぼ向かいだったかと。
こういう光景が、まったく普通にゴロゴロしている萩って大好きです



さて久々に長州弁。

長州というと「~しちょる」が有名で、小説やドラマでも多用されています。
しかし実は「~しよる」という言葉もあって、訳すとどちらも「~している」なのに、微妙に遣い方が違います。
しかしこれが説明できん
けっこう感覚で使い分けよるかも。

「ちょる」・・・たった今、している  「ちょった」・・・その時、していた
「よる」・・・継続してまったりと、している、または徐々にしつつある
       「しよった」・・・継続的に、していた、または徐々にしつつあった
って感じでしょうか。でもそれで割り切れない。
「よる」の方が圧倒的にカバーする範囲が広いです。

幕末の長州は、積極的に人材を集めよった。特に技術を持っちょる者は重用された。

と使える。
ふだんでも、たとえば待ち合わせに遅れそうな時、相手に電話して
「先に行きよって」といえば
「あとから追いつくから、先に出発して(行きはじめて)いて下さい」の意味。
「先に行っちょって」といえば
「けっこう遅れそうだから、先に行って着いていて下さい」っぽいニュアンス。


そして、ものすごく便利な言葉があります。
「ありよる」
そのまま訳せば「あっている」だけど、そんな標準語はありません。意訳すると「やっている」ですが、これは「やりよる」という別の言葉を当てはめることができます。
「ありよる」は、山口弁独特の言葉だそうです。

「"ガラスの仮面"って、まだありよるんじゃねー、びっくり!」
「大河ドラマで"天地人"が、ありよるの、見よる?」

「連載されている」とか「連続放映されている」に当たる言葉が、全部これで済ませられます。
もちろん「ありよらん」という否定形、「ありよった」という過去形もあります。


うーん^^;
方言のニュアンスって説明困難ですね。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (木札屋 アロケイト)
2009-10-19 23:03:32
ちょるは長州弁でしたかー。
ちょるなんかは、自然に使ってしまう時があります。
長野県民なのにね。
今はTVの影響で、色々な方言が
入り混じってしまいますよね~。

この前の木札、今日送りましたので
到着までもう少々お待ちを~♪
返信する
うむ (きーこ)
2009-10-19 23:06:14
絶妙な解説です。(^O^)

わざわざ解説しようとすると「ん?」てなるけーね。。。

「行きよって」と「行っちょって」なんて、暮らして使っちょらんとニュアンスは理解できんかもしれんですね。

ばーさまが「買った」と「借りた」を同じ「こうた」と言うのでわからない時がありました(笑)
お年寄りの方言は今とはまた違うから、江戸時代はもっと独特な言い回しがあったんかもしれんですねー。
返信する
Unknown (内藤昶)
2009-10-20 00:01:35
アロケイトさん
もうできたんですか!楽しみです。
ブログで公開しちゃうもんね~♪

きーこさん
正しくは
「買った」→「こーた」
「借りた」→「かった」
なんよ。

「味噌が足りんけー、隣でかってこう」
は「借りてこよう」なワケです。
隣が店で、その店に買いにいくんじゃったら
「隣でこーてこう」なんじゃけど。
返信する
( ̄▽ ̄;) (きーこ)
2009-10-20 12:25:58
そーやったんか。。。

今頃理解しました(笑)
返信する

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