明鏡   

鏡のごとく

カレーを作る

2010-11-26 10:26:12 | 
きのう
こどもたちの稽古があり
柔剣道の道場にすわって
あるおかあさんが亀の話をし出した
亀がぐったりして食欲がないという
入院費用は一泊500円

亀の顏がむくれている 
肝臓が悪いんでしょうと
おもむろに医者はいったが
どこがどうむくれているのか 
水ぶくれなのか 
肝がわるいのか

ほかのおかあさんのひとりが
ひゃあとさけびだした
なにごとかとおもったら
天井辺りから
一匹のごきぶりが天誅でござるとばかりに
そのおかあさんのところにおちてきたらしい

そういえば
三島はある作品で
紙面にごきぶりが蠢いているというような
表現をしていたな
畳で触覚をひくつかせている
黒くあぶらぎってうずくまっているごきぶり

亀を飼っているおかあさんが
おもむろに
紙封筒をもってきて
そのごきぶりを袋つめのいけどりにし
うちのかべちょろちゃんのばんごはん
といって わらった

それから家に帰りカレーを作った
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