兵庫県警察本部© 読売新聞
事故で車に閉じ込められた男性を救助した兵庫県立小野工業高校3年の男性生徒(18)(加西市)に県の善行表彰「のじぎく賞」が贈られた。
加西署などによると、男子生徒は10月1日、家族の車で帰宅中、加西市王子町の市道でカーブを曲がり切れずに道路脇の田んぼに転落し仰向けになった軽乗用車を発見。開いていた窓からドアロックを外し、運転席で負傷していた市内の男性(71)に声をかけて無事を確認すると、抱きかかえて車外へ助け出した。男性は打撲の軽傷だった。
大戸英治・加西署長が今月1日、同高を訪ねて表彰状を手渡し、「車からガソリンが漏れて引火の危険もあったが、素早くエンジンを切るなど的確な判断と勇敢な行動が素晴らしい」とたたえた。
男子生徒は「助けることができてうれしい。サッカー部で主将を務めたことで、冷静さと判断力が培われたかもしれない」と振り返った。約1年前にも事故現場に遭遇し、警察に通報した経験も迅速な行動につながったという。
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