元マンガオタク。

大人になって、再度マンガにはまり気味。

ネタバレ■狼陛下の花嫁 10~39話(3~8巻)

2016-06-11 00:00:32 | 狼陛下の花嫁
狼陛下の花嫁 10~39話(3~8巻)

■夕鈴、恋に気付く

大臣の娘で正妃第一候補と言われる氾 紅珠(はん こうじゅ)が後宮を訪れ、お妃問題を目の当たりにした夕鈴。家出騒動を経て、黎翔に恋している自分に気付く。
恋心を隠しながら夫婦の演技を続ける夕鈴は、黎翔のためと慰安や宴など奔走するが、常にどこか他人事な黎翔とかみ合わず距離を感じている。
下町への帰省、星祭りと行事(?)があるごとに、黎翔に寄りかかってしまわないよう自戒しながらも、"狼"陛下の甘い演技や無邪気な"子犬"陛下に恋心を募らせていく。



恋する夕鈴が可愛いんですが、それ以上に黎翔に対して焦ったり怒ったりと大騒ぎする様子が面白い!登場人物も増えるけど、それが面白さに拍車をかけています。


当初は正妃候補でライバルになるかと思われた氾 紅珠(はん こうじゅ)は、すっかり夕鈴ファンになり、黎翔と夕鈴を題材に二人の愛の物語を執筆。これがたまらん!

紅珠の兄の氾 水月(はん すいげつ)も登場。狼陛下が恐ろしいあまり、官吏だが出仕拒否生活中。夕鈴の影響で出仕再開するが、働くのがめんどうで優雅にサボる。鯉のエサやりのために早退する(笑)。

夕鈴の幼なじみの几 鍔(き がく)は下町への帰省の時には必須キャラで、デカイ商家の跡取り息子。夕鈴とはいつもケンカになるが、几鍔の祖母は夕鈴を鍔の嫁に取ろうとしていた。几鍔と夕鈴のケンカは、黎翔が羨ましがるほど。

黎翔の隠密・浩 大(こう だい)。相方は張老師!黎翔とうまくいくよう夕鈴をそそのかす。浩大が出てきたことで、読者的に黎翔が分かりやすくなった。黎翔と夕鈴がうまくいったほうが面白いと、命令逸脱気味で夕鈴に手を貸す。

軍人・徐 克右(じょ こくう)。この人は比較的常識人な感じ。黎翔とは長い付き合い。


そして、夕鈴の恋心と黎翔の夕鈴への思いが交差しないまま、お互い惹かれ合っていってるのが切なくドキドキしますー。イベントいろいろで少し中だるみも感じられますが、特に黎翔の心揺れ感がいいです。絶対怒られるのに、李順に嫁が可愛くなってくのはどうしたらいいのか聞いちゃうとか、浩大の煽りにうまく乗せられちゃうとか、夕鈴にだけは理性が働かない感モリモリですね!

そして少女マンガらしくキュンとくるセリフが増えてきます。

「早くしないと私は この人に与えられる幻想に 本気で傷ついてしまう」
これは…夕鈴が自分の恋心に気づく前。このモノローグの時点でもう落ちちゃってますけどね。

「君はいつだって私に適切であることを望み、過度であることを拒む。君は正しい」
でもその正しさをちょっかいかけて崩したくなる黎翔。お嫁さんにちょっかい出しすぎ。こんな風にちょっかいかけられたいー!

「あなたが困ってる時 支えられるくらい 強くなりたいんですよ」
頼ってくれって言う黎翔に寄りかかりそうになりながらも断る夕鈴。

「陛下にされてイヤなことなんて何もーーー」
手助けも甘やかしも拒否するけど、イヤなことなんて何もないんですーーー
この夕鈴のセリフあたりで、黎翔は完全に落ちたんではないかと。

キュンとするシーンが増えてきました。次は嵐が来ます!