カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

その頃のこと・・・

2011-03-03 | エッセイ

もう何年か前、2000年を迎えた頃だったと思う。確か小泉とかいうおかしな男が訳の分からない屁理屈を捏ね、他の国会議員を小馬鹿にしたような物言いを続けて、国会という国の最高の議論の場をことごとくぶち壊しにした、そういった印象を人々に与えた頃だったかもしれない。NTTに問い合わせの電話をしたことがあるのだ。料金明細のことで、理由のよく分からない料金が引き落とされているので何かなと訊いてみようと思い、電話したのだ。このときは、他のこともあり何度か電話したように思う。2回目か3回目に、実に感じの悪いことがあった。こちらが話し始めて何分かしたあたりから、こちらの一言一言にぴたっと合わせたようにパソコンのキーボードを打つ音がカチャカチャとし始めたのだ。あまりに耳障りで気が散り、話ができないので、途中で、何かパソコンのキーボードでも打ってますか?と訊いた。
「打ってます。」
「なぜ?」
「メモを取っています。」
メモを取るのは結構だが、何もこちらが話すのに合わせて一字一句カチャカチャとやらなくてもよさそうなものだ。気が散るし失礼だと思った。よくある迷惑電話の撃退でもされているかのようだった。
「音がうるさくて話ができないので止めてもらえませんか」
これでとりあえずその音は止んだ。応対したのはNTTの女性の社員だった。問い合わせのオペレータールームにいる人間だろう。そのころNTTに問い合わせると感じのいい人はあまり出てこなかったと思う。首相からして乱暴な議論をするくらいだったから、IT化という世の変化の波を受けてNTTの職場の雰囲気も少しばかりすさみ、悪かったのかも知れない。あるいは今も同じかもしれない。
嫌なことに次に掛けた時も、聞こえよがしにカチャカチャと始まったのだった。話ができないのだ。このときも訊いた。
「あの、キーボードか何か使っていますか? 気が散って話ができないのですが・・・」
「使ってません」
「でも音はしますけど・・・。こちらが話すときだけ・・・」
このときは相手は要領を得ない受け答えをしたと思う。実に感じが悪かった。嫌がらせと取れなくもない。

その後、数年が経ち、企業側があらかじめ「今後に役立てるため録音させてもらうことがあります」ということを言ってそれを了承しないと問い合わせにも答えない、という企業が増えた。IT関連に多いように思う。この場合、個人であり立場の弱いのは問い合わせているユーザー、客の側である。企業側がどういう方法でどういう状況でそれらの録音を聴いているかは知らない。やはり、何かがおかしく感じは良くない。


                                       

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