カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

高遠の桜  旅  2017

2017-04-27 | エッセイ



























  4月下旬、高遠、場所少し飛んで富士市へと旅行。車にて。高遠の桜見物が主な旅の目的。夜は伊那の街の安い宿に宿泊。風呂、トイレ別。
 桜はさすがに見事だった。高遠の城跡の高台いっぱいにあふれんばかりに咲いていた。しばらくの間フォトを撮りつつ園内を歩きまわった。桜を見るといっても一本の桜ならそれを眺めつつあれこれと思いを巡らすのだろうけれどこうもあふれんばかりだともうどこへ視線を持って行っていいやら、視界の中は桜色一色といった具合で呆然としてしまうのだった。目の前の桜を見ていて4月のこの時期だけバッ!と咲くことに、他の季節の緑豊かな姿との違いを想い浮かべて、何か不思議な感慨にとらわれるのだった。狂い咲きとも言う。変わった木だなと思ったりした。
 高台から階段を歩いて降り、その小さな街の唯一と言ってよいメインの通りをぶらぶらと歩く。ネット効果も手伝ってか今では全国に知られる桜の名所の一つとなり、特にこの季節は観光客が多く訪れるようで、駐車場も多く取られ、そのメインの通りもほど良く整備されていた。ほとんどの時期がシーズンオフと言ってもよいだろうから整備し過ぎても却ってちぐはぐになってしまうことだろう。今日この日は金曜日で翌日は催しが開かれると出ていた。そのシーズン限りの季節的もてなし装置なるものでフレキにということだと思う。歩く・・・、今日は催しがないせいか通りは静かだ。園内の人の多さと対照的。通りを歩き旅館や蕎麦うどん屋、みやげ物和菓子屋などを桜餅はあるのだろうかなどと眺め、通りを外れて脇道の路地を抜け、川の方へ出たりして、遠く、たぶん中央アルプスだと思う、その雪をかぶった頂が覗いているのを、あっ!と眺めたりしているうちにコーヒーが飲みたくなった。通りで先程見つけていた一軒だけ開いている喫茶店へ向かった。コーヒーを注文。店の人に聞いたものにした。旨かった。飲みやすくけれど苦みとコクがある。見るとカップの中の茶色の水の表面に微妙なツヤがあってサラッとした感じがする。目がおかしいか思い込みかといつも思うのだが、コーヒーを見たときそう見えることがあって、この時もそうだった。どうも水が良いときにそう見えるようで、きっと良い水で入れているのだろうと勝手に想像した。
 一息つき、少し落ち着いてから店を出、また城跡の丘の上へと続く坂道を登り、車で高遠の街を後にした。高遠の街は初めて。











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