カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

今夜の月は・・・。

2012-08-28 | エッセイ

月が出ている。月の周りがうすぼんやりと光っている。いつもは平面的に見えるが、今日の月は見ようによっては立体に見える。球体であることがバレている。古代の人は月も太陽も平面的な円だと思っていたのだろう。いつから立体かもしれない、もしかしたらそうかも、と思い始めたのだろうか。ウサギの餅つきの絵も見える。月がもしいつも地球に同じ顔を向けていなければ、餅つきの絵が移動して少し歪み、結果、早い時期からあれは立体の球形をしたものだと気付いたかもしれない。月の自転速度のなんと偶然なことか。ずーっと気付かなかったのだろう。そこに球体が浮いているとは、想像もできない。今だって信じられないくらいだ。それが今夜の月は球のようだ、と見た目に感じられるのである。

古代の、世界各地に残る世界観のモデルを見ていると、ほとんどが私たち人間のいるこの世界は平面として描かれている。だから下に地獄などが在り、上に天国が在り、となって、じゃあその平面のヘリのところはどうなっているのかというと、特に気にしていないのかスパッと切ってしまっている。そこらあたりの住人はヘリから落っこちるという、とてつもなく変なことも起きてしまうのだが、やはりあまりそこは気にしていなかったのだろう。そこは説明する気にならなかったのかもしれない。そこにこだわった人がいたら、もしかしたら球体かも、と早い時期に思いついたかもしれないが、そこは人間の想像力の限界というところだったのだろう。現代でもそれに似たようなことがそこら辺にごろごろと転がっているのかもしれない。

もし月が、太陽が、球体だと早くに気付いていれば、そこからの類推で、自分たちのいるこの大地ももしかしたら同類のものかもしれない、と一人くらいは感じ取ったかもしれない。

一昨日、夜、名古屋方面から新東名で帰って来た。夜遅かったので渋滞に巻き込まれることはなかった。新東名はこれは走ったそのときの自分の感想なのだが、トラックが思ったよりぐっと少ないと感じた。ほとんどが乗用車。それも不思議なことに、私の乗っているような軽自動車はパーキングに停まったのを眺めてみても数えるほどだった。トラックが少ないのはあるにしても、軽がほとんどいないのはこれは偶然なのかなんなのか不思議な感じがした。パーキングでたたずみその様子を眺めているとき、周りの田んぼでカエルのような虫のような鳴き声がしているのがかすかに聴こえていた。秋の気配かと思った。普段あまりそんなことを感じたことはない。今日、夜の公園ではこれまでのあの騒々しい蝉の鳴き声はなくなり、やはり秋の虫の声が聴こえる。




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