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沖縄の宗教【10】

2015年07月20日 00時01分38秒 | 日記

  おなり神 <1>

おなり神(をなり神)とは

妹(おなり・をなり・うない)が

兄(えけり)を霊的守護すると考え


妹の霊力を信仰する沖縄の信仰

兄(いきが)の守護者として妹を

神格化して呼称するもの

民俗学の伊波普猷が述べている


沖縄の女性一般に霊力が強いと

考えられており、祝女(ノロ)や

シャーマンであるユタも女性である


この霊力は特に兄弟(イキガ)を守護すると

考えるものが「おなり神」信仰である


おなり神信仰は

沖縄宗教の基本概念の一つである

「おもろさうし」の中に「おなり神」を

詠んだ「おもろ(歌)」が数多く見られる


妹を兄の「おなり神」と呼び

妹を神格化する


この信仰から

男は漁や戦争に行く時は

妹の毛髪や手拭をお守りとして

貰う習俗があった


この思想が琉球王国の

祭政一体制の基盤を作ったと考えられている

 

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