人生黄昏時

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沖縄の宗教【11】

2015年07月25日 00時01分19秒 | 日記

  おなり神 <2>

男が政治を行い

神に仕える女がその男を霊的に守護し神事を司り


信託を受けて霊的に

指導するという祭政一致制の基盤となり

この原則は集落から国王まで一貫されている


集落のもっとも古い宗家の主人は

根人(ニーッチュ)と呼ばれその妹は

集落の祭事を司る根神(ニーガン)となる


さらに領地を統治する按司(アジ)の妹は

その領地の祭事の司祭である「ノロ」となる

 

そして国王と

「ノロ」の最高位の

聞得大君もまた「えけり」と「おなり」の

強固な関係で結ばれて


「おなり神」の持つ霊的守護力の概念が

兄から家族、家族から集落、集落から地域

地域から国王へと拡張して行く

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