ディック＆ジェーン 復讐は最高！

6.5点　（10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。）

過剰な演技と無駄な動き、久々にジム・キャリーが”らしさ”を発揮して
くれた作品です。
でもって、ワタクシはそんなジム・キャリーが大好きなので十二分に
楽しませて頂きました。

やっぱりこの人は天性のコメディアンです。
浮かれてても、テンパってても、追い込まれても、とにかく面白く見せる
事が出来ちゃうんですよね。
凄く些細なシーンでも隙在らばネタを入れてくるしね。
ま、そーゆー事が受け入れられるかどーかで彼の映画が楽しめるかどーかが
大きく変わってくるでしょうけど。

で、楽しめた派のワタクシですが大爆笑だったかと言うとそーでもなくて・・・
やっぱりコッテコテの日本人には理解出来ないギャグは正直”クスリ”とも
出来ないし、言葉ネタにしても字幕じゃ伝わりきらないですからね～。
あと、転がり落ちてゆく様で笑おうってのは分かるんだけど、それをあまり
にも引っ張りすぎてテンポが悪かったですね。
あそこはサクサクと”次から次へ”って感じで見せた方が笑えると思う
んですよね～。
でもって、「開き直り」から「復讐」までを丁寧かつ一気に描いてれば
ラストでもっと”痛快さ”を味わえたんじゃないでしょうかねぇ。
そんなわけで全体的な流れと演出はもう一つだったかもしれません。

主演のジム・キャリーは↑にも書いた通り、久々にやってくれてます。
『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』も思いっきりジム・キャリー
な演技ですけど、アレは特殊メイクしちゃってますからね。
素顔だと『ふたりの男とひとりの女』以来、5年ぶりですか。
シリアスなのも嫌いじゃないけど、やっぱりこーゆー方が好きです。
てか、もっともっとやっちゃって欲しいです。

共演はティア・レオーニ。
『ディープ・インパクト』では何とも思わなかったけど、『天使のくれた時間』
のポスターを見た時に「何て可憐な！」と五右衛門ばりに呟きつつお気に入り
リストに加えさせて頂いた女優さんです。
実は久しぶりに出演作を観たのですが、良かったですよ～。
彼女自身のキャラが役にフィットしたのか、凄くツボを押さえた見事な
コメディエンヌっぷりでいっぱい笑わせて頂きました。
ジム・キャリーとのやり取りもバッチリ楽しかったですよ。

基本はブラックでジム・キャリー・ワールドも炸裂しているので好みは
別れそーですが、ワタクシは楽しむ事が出来ました。
もう一回観たいなぁ。


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