あけもどろ

目を閉じれば、涙はこぼれない。
歩みを止めれば、傷つかない。
でも、目を開いて踏み出せば、新しい発見が待っています。

2018-09-15

2018年09月15日 09時36分19秒 | 日記
「相続」という言葉が「争続」「争族」に置き換えられる記述をしばしば目にします。いろいろな要因があって、それまで仲の良かった家族に争いが生じ、争いが永遠に続いてしまうことも少なくありません。

それを回避する一つの手段として、今、遺言書が推奨されています。たしかに遺言書があれば、被相続人の指示・意向として、遺言書どおりに遺産が分配され、争いを生じさせずに済むことが多いかもしれません。

ただ、どうでしょう。
もし遺言書の中で、客観的に合理性のある理由なく、全く遺産を与えられていない相続人がいたとしたら。

遺言書は成績表のような面があります。
低い点数をつけられた相続人。
想像を絶するショックでしょうね。
その相続人は、本当に低い点数をつけられるべき相続人だったのでしょうか。
低い点数をつけられた相続人にも、きっと言い分があったはず。
それを飲み込んで、ひとりで悲しみを堪えているかもしれません。
リア王・・・

遺言書は、争いを生じさせないことに役立つ反面、慎重に内容を考えないと、極めて残酷な「遺産」となるかもしれません。


土地と建物の登記