山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

第2回AI・スマート住宅EXPOに行ってきました

2019-12-13 | 活動日誌

昨日、青海展示棟で行われている、第2回AI・スマート住宅EXPOに行ってきました。

展示場では、住宅・ビル・施設に関連する商材が並び、AI(人工知能)・IoTを使ったスマート住宅技術、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)関連設備やまちづくりを含めた実際の取組などが一堂に出展していて、相互に理解を深め横断的な取り組みが期待出来る展示会でした。

こんなにも規模が大きく、また成長している分野なのだと実感。来場者は住宅メーカーや工務店、ゼネコン、マンション、設計事務所、リフォーム会社などの関係者が対象となっていました。

参考:https://www.aihome-expo.jp/ja-jp.html


以前住宅の設計をしていた頃に行っていた展示会の商材と言えば住宅設計用の輸入建材や設備が目立ちましたが、今回の「第2回AI・スマート住宅EXPO」ではその名の通り、AIやIotを使っていかに効率よくスマートな建物を作っていくかが主眼に置かれ、アドバイザーリー委員には建築・工務店・不動産・ゼネコン・設計・住宅メーカー・家電・住設の経営者が名を連ねるなど、業界横断的な取り組みのすごさに驚きました。


同時開催のセミナーもスマートウェルネス、ZEH、スマートビル、スマートシティなど時代の最先端を走る方々のセミナーはどれも魅力的なものが用意されていました。


区議が畑違いの展示会場に足を運んでいる、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私は地元久我山のまちづくりに関心を持ったことがきっかけで区議となり、議会が開かれていない時期には区政を中心に幅広く調査活動をしています。今回はその一環として行ってきました。


現在、区の重要課題の一つは区立施設の再編整備と、それを契機にした公共施設マネジメントだと考えています。

参考:杉並区区立施設再編整備計画 https://www.city.suginami.tokyo.jp/kusei/seisaku/gyousei/bumon1/1013498.html

   公共施設マネジメント http://management.furusato-ppp.jp/?dest=guide


区内に凡そ600か所ある区立施設は老朽化や役割の変化から再編が必要となっていますが、改修・改築のみに止まらず、これまでの単純な「管理」の対象であった公共施設を、より効率よく「運営」するための公共施設マネジメントも併せて重要な課題と考えています。また財政面でも単年度収支に止まらず、将来負担を見据えた再編計画として行かなくてはなりません。これは杉並のみならず、全国の自治体が抱える、とても大きな課題です。


公共施設マネジメントを考えていくときには、どうやったら最先端の技術を無理なく取り込むことが出来るのかを、もっと自治体側が欲張りに情報を集め、積極的に議論し、取捨選択しながら進めていく必要があると考えています。

こんなにも多くの民間の技術力がありながら、旧態依然とした建築物の作り方を繰り返していては、「公共施設=時代に取り残された建築物」となってしまうのではないか、という危機感もあります。

 

これまで、公共施設マネジメントの積極的な取り組みを区に提言してきました。具体的には、

・中央図書館改修時に省エネ建築物に作り直し、改修前と後のエネルギー効率を比較し、費用対効果を測り次へと繋げる

・環境配慮型公共施設整備指針の策定(例:さいたま市https://www.city.saitama.jp/001/009/015/001/p035738.html

・設計者選定をプロポーザルで実施し、最先端の技術を公共施設に取り込む工夫をする

 ⇒中央図書館改修と富士見丘小・中学校改築で実現しました。

などです。


いったん公共施設の計画が始まると、熟議をもって事を進める事が本当に難しく、ましてや事後報告を貰う区議の立場からすると本当に歯がゆい思いを抱えています。


私は公有地の活用は地区計画を含めて広い範囲で行い、公共建築物の計画は土地活用から建築物の省エネルギー性能の最大限の追及や初期コストとランニングコストを抑えていく設計とし、その分の予算を教育・福祉に回して行って貰いたいと考えています。言葉にするのは簡単なのですが、これを区役所側に同じ思いを持ってもらい、実現へと繋げていく事が本当に難しい。


力の無さを感じつつ、こういった提言の積み重ねが区民生活が少しでも良くなり、引いては地球温暖化抑制に少しでも貢献できる様願い、提言力を磨きます。


日々流れてくるグレタ トゥンベリーさんの想いに応えていく為には、私たち大人はもっと頑張らなくてはと想いを新たにしています。

CNNのご紹介:https://www.cnn.co.jp/showbiz/35146757.html


頑張るぞ!

 

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