山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

岸本杉並区長に「住民協議会」への取り組み要望をし「くじ引き民主主義」実現を図る!

2022-12-05 | 活動日誌

12月1日は岸本杉並区長に一般社団法人構想日本の伊藤伸先生をご紹介させて頂きました。

以前から要望を続けている「住民協議会」(「自分ごと化会議」とも表され、「くじ引き民主主義」のひとつ)への取り組みを要望しました。

写真左より、川野たかあき区議、 田中俊(構想日本プロジェクトマネージャー)、

伊藤伸(構想日本総括ディレクター)、岸本聡子区長、山本あけみ、太田哲二区議、ひわき岳区議

 

伊藤先生は、一般社団法人構想日本(http://www.kosonippon.org/)で住民協議会を「自分ごと化会議」として、全国の自治体で行政課題解決の為の手法として取り組んでいらっしゃいます。

詳細はこちら!⇒ http://www.kosonippon.org/project/jibungoto1/

 

一般社団法人構想日本HPより転載

近著には、「くじ引き民主主義」があります。

早速購入し、拝読しましたが、実践者だからこそ気づく細かな参加者の動きなど、盛りだくさんな内容です。岸本区長にも進呈いたしました。(政務活動費で購入)

※「自分ごと化会議」は、世界で広がる 「くじ引き民主主義」のひとつ。政治や行政と縁がない人でも、自分の意見でまちがより良くなるかも、とワクワク感がやみつきになる人が続出! あなたも当たれば出たくなる⁉ そんな実例を多数紹介。(著書より)

 

※「くじ引き民主主義」と呼ばれる取り組みが広がってきています。選挙で選ばれた議員ではなく、無作為に選ばれた市民が討議を行い、行政の意思決定や政策に反映させるというものです。

(NHKのHPより、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221004/k10013840071000.html)

 

私は、2018年3月に構想日本がコーディネーターを務めた、千葉県鴨川市「100人会議」(住民協議会)、テーマ「小中学校の跡地活用を中心とした地域の活性化について」のご案内をいただき、無作為に選ばれた住民が学校の跡地活用について議論する「100人会議」とはどういう雰囲気だろうと、はるばる鴨川市まで視察に伺ったのがきっかけで、講演を依頼させて頂き、平成30年の第51回木曜茶話会にお運びいただき、参加された区民の皆様と共に学びを深めました。

 

その時の様子をブログでご紹介しています。

第51回 木曜茶話会 一般社団法人構想日本 伊藤伸氏ご講演会のご報告

https://blog.goo.ne.jp/akemiyamamoto/e/f7dd23fddf66e6e901da4b1fbafb69dd

※このイベントは終了しています。

 

その後、会派で住民協議会の試行を行いました。

その時の様子はこちらのブログでご紹介しています!

「杉並から始めよう! 23区初の! 自分ごと化会議!!」第1回目を開催しました!

https://blog.goo.ne.jp/akemiyamamoto/e/f7d5f2a8493404f46631461aca932044

 

 

 

試行を行った当時の杉並区は、区立施設再編整備計画に関しての区民周知や理解が進まず、総論賛成各論反対、二項対立が顕著になりつつありました。周知や理解を進め、建設的な議論を尽くしたうえで円滑に進めて行くためには、住民協議会の様な、区民のお声を行政に繋げて行く為の新しい手法が必要と考えていました。

 

周知や理解と言っても、一方的に必ずしも行政が出してくる計画が100%正しく、それを押し付けたいとは考えていません。しかしながら、区立施設再編整備は高度成長期に拡大した行政需要を縦割りに捉え、それぞれに建設されてきた公共施設のあり方を見直し、老朽化による建て替えや改修の機を捉えて、今後の行政需要に応えられる施設に再編をして行くという必要性や、単なる管理体制から運用をして行く為には民間との連携が有効である事、このままの公共施設数と延べ床面積を延々と持ち続けるには財政負担が大きい事などを、様々な視点で話し合う場が必要と考えています。

 

そして行政課題の一つでもある、公共施設の使用料の多寡に関しては、個人によって全く捉え方が違うと考え、住民協議会の手法が有効だと考えています。

日常的に使用している方、全く使用をしたことが無い方、お住いの近隣に使用率が高くない施設があり、もったいないなと考えている方、会社の会議室として使用をしている方、などなど、公共施設使用料金に関してだけをとっても、本当に様々な区民の方が居るはずで、必ずしも日常的に使用をしている方だけの意見を持って多寡を論じるだけでは、区民全体の意向が見えてこないのだろうと考えています。

区民の声を行政に活かして行く為の制度設計を行い、常にブラッシュアップを重ね、その先に「くじ引き民主主義」が形となって表れてくる様にと願っています。

 

岸本区長はお話を熱心に聞いて下さり、先だってお渡しをしていた著書「くじ引き民主主義を」ご覧いただき、大変共感し、興味を持って頂いたとの事でした。

 

今後は、来年度から予定されていくであろう「気候市民会議」においても、住民協議会を念頭に置いた取り組みが進む様願っています。

 

 

 

 

 


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