山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

建築物の省エネに関してエネまち社の先生方をお迎えして勉強会をしました!

2022-04-08 | 活動日誌

地球温暖化の脅威が日常生活でも実感するくらい、残念ながら身近なものとなってきました。報道でも、大きく取り上げています。(BBCニュース)温暖化抑制の取り組みは「今しかない」 IPCCが報告書で危機感 2022/4/5  https://www.bbc.com/japanese/60992058

 

では、私たち一人一人は何をすれば良いのか。

地球規模のあまりの大きな問題に、地球上に住む誰しもが当事者でありながら決め手となる解決策が見つからないのが現状だと思います。国では菅前首相が2050年までにカーボン・ニュートラルを目指す事を宣言されましたが、具体策と連動をしているのか疑問ばかりです。

そもそも、目指すと実現するはイコールではなく、心許無い。この問題は先送りできない、実現しなくてはならないものなのです。

 

私は建築士として、区議初当選から一貫して、・省エネ住宅促進 ・脱炭素(低炭素)まちづくり ・公共施設の省エネ化を訴えて来ましたが、まだまだ杉並区の取り組みは十分とは言えず、危機感を共有できていないジレンマを常に感じています。

 

昨年からは、より広い知識を得る目的で、株式会社エネルギーまちづくり社(https://www.enemachi.com/、略称:エネまち社)が開催しているエネまち塾を受講してきました。熱心な講師陣に加えて、全国各地からオンラインで受講生が集まり、自治体職員や民間企業でまちづくりをされている方々など、多種多様な議論が生まれ、大いに刺激を受けていました。特に、省エネ住宅と公共施設の省エネに関しては、エネまち塾で得た知識を杉並区議会で質問に変えながら、区に提言を続けています。

 

そのご縁がつながり、去る4月7日には杉並区議有志で、
カーボンニュートラル社会実現に向けて、主に建物やまちづくり関係のご講義を頂きました。

エネまち社からは、代表取締役竹内昌義先生や役員の丸橋浩先生、佐々木龍郎先生、大川三枝子先生に杉並区役所にお越しいただきました。

議員からは現在審議される予定として国会に上がっている、建築省エネ法の重要性や身近な省エネリフォームでの工事発注の煩雑さなどに関しても質疑が行われました。

中には、太陽光パネルの廃棄に関して疑問を持った議員からの質問もあり、既に廃棄物処理の工場が稼働しており問題が無いというご回答を頂き、また、杉並区内にある農地を活用したソーラーシェアリングの可能性に関しても質疑が行われました。

 

建物や省エネ、そして実際の工事に関する事に対処するには専門家の存在は欠かせません。住宅都市杉並の産業の育成にもつながるリフォーム助成制度によって、区民生活にとって良質なリフォーム工事を増やしていく事は必要なのではないか、行政の後押しが有効では無いのかといった疑問から提言に繋げています。

写真:左から、佐々木龍郎先生、竹内昌義先生、奥田雅子議員、そね文子議員、北あきのり議員、山本ひろこ議員、丸橋浩先生、山本あけみ、写真には写っていませんが、大川三枝子先生(写真撮影)、大泉やすまさ議員、新城せつ子議員。

 

    • 代表取締役
      竹内 昌義Takeuchi Masayoshi
      神奈川県生まれ。一級建築士。省エネ建築診断士。みかんぐみ共同代表。東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授。 専門は建築デザインとエネルギー。保育園、エコハウス、オフィス、商業施設の設計などに携わる。2000年より東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授。
    • 役員
      丸橋 浩marubashi hiroshi
      群馬県生まれ。一級建築士。省エネ建築診断士。designOH一級建築士事務所代表。京都造形芸術大学非常勤講師。社会福祉法人あおぞら評議員、NPO法人ぐんまCSO常務理事、パッシブハウス・ジャパン会員、エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議会員。住宅、オフィス、商業施設保育施設の設計に携わる。
    • 役員
      佐々木 龍郎Sasaki Tatsuro
      東京生まれ。一級建築士。株式会社佐々木設計事務所代表取締役。現在、神奈川大学・京都造形芸術大学・東海大学・東京都市大学・東洋大学非常勤講師。千代田区景観アドバイザー。一般社団法人横濱まちづくり倶楽部副理事長。一般社団法人東京建築士会理事。住宅、共同住宅、医療福祉施設の新築・改修を設計。又、建築設計で得た知見に基づき地域デザイン、調査研究、教育に携わる。2012年より気仙沼鹿折地区防災集団移転建築アドバイザーとして復興を支援。2014年より横浜エコリノベーションアカデミー企画運営、柔らかな教科書の企画・編集・発行。

                                                                   

    
役員
大川 三枝子Mieko Okawa
兵庫県生まれ。一級建築士。省エネ建築診断士。株式会社オオカワ建築設計室代表。一般社団法人WHAIS 副代表理事。小さい住宅、町のお茶屋さんなどの個人オーナーの店舗、保育園、オフィスの設計、工事監理などに携わる。2000年より町田製菓専門学校インテリア講師2012年よりライティングデザインスクール 住宅デザイン講師

 

エネまち社の先生方は一級建築士で事務所を経営し、また、大学などで教えながら、自治体と連携して省エネ住宅促進などをしていて、ユニットでエネまち社を運営されています。実経験に基づき、幅広い知識をお持ちです。

参加議員からは、実り多いご講義だったとご感想を頂き、企画をして良かったと感じています。

 

杉並区では環境基本計画のパブコメ中ですが、地球温暖化対策に関する計画は国の動きを見据えながら7月に策定予定としています。

今後とも知識を蓄えながら、杉並区政への提言活動を行ってまいります。