アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

JICAワールドレポート 1.自己紹介

2016年11月04日 | 日記

1.自己紹介

09/04/2012

私は2012年3月26日よりエジプト・カイロに派遣され、子ども・青少年・女性支援活動など幅広く行っている現地のNGOで活動中です。

この事務所で働くスタッフは25名。平均年齢36歳(推定...)、女性と男性の割合は半々、

イスラーム教徒とコプト教徒(エジプトのキリスト教徒)の割合も丁度半々くらい、知的で優しく楽しいスタッフばかりです。


                                                                                      

                           

このNGOは、私の活動している事務所以外にもカイロ市内に2ヵ所、ファイユーム(カイロからおよそ車で2時間程の県)に1ヵ所、計4つの事務所があります。

事務所内は、経理や広報など担当やプロジェクトごとに部屋が分かれています。

私にも大きいデスクとパソコンが用意されていました。なかなか立派な事務所です。

                                                                              


私の仕事は、女性の収入向上・自立を目標に、エジプト各地の女性たちが作っている商品を集め、それをカイロで販売することです。

エジプトの観光地でお馴染みの商品から、地元の人が行くスーク(市場)でよく見るエジプト綿のベッドカバーや洋服など、取り扱う商品の種類も様々。

エジプトには、現地の女性たちと一緒に商品をデザインして作っている先輩隊員がいるので、オリジナルの商品も沢山あります。

これから活発にPRし、販売の機会を増やしていきたいと思っています。


                                                                           

 

また週に二日、事務所の近くに住む子どもたちを集め、

歌やゲーム、サッカーで遊んだり、エジプトが抱える問題(交通マナー、ごみ、宗教など)について子どもたちに考えてさせ、話し合う場を設けています。


                        


この活動には、事務所のスタッフ以外にも、カイロに留学している外国人ボランティアが参加することもあり、

子どもたちにとっては、ちょっとした国際交流の場でもあります。

先月、2ヶ月ほどこの活動に参加してくれていたフランスの学生ボランティアが帰国しました。

「英語を学ぶことは大切だと思う?」という私たちスタッフの問いに対し、子どもたちから「将来の仕事に繋がるかもしれないから」「世界中の人と話せるから」

という様々な意見が出たので、彼に週に2回英語教室を開いてもらっていました。


                         

 

 帰国する直前には、生まれ育った国について写真を見ながら話してもらいました。

教科書や本から知ることも大切ですが、友人から教えてもらうことの方が、より印象深く子どもたちの記憶に残るのではないかと思います。

 

                                                                           


あるスタッフが「英語とアラビア語、どっちが母国語だとよかった?」と子どもたちに質問したところ、

「アラビア語の方が難しいって聞くからアラビア語!」と答える子どもがいましたが、

中には「クルアーン(イスラームの聖典、コーラン)の言葉だからアラビア語」と答える子どもも数人いました。

幼いとはいえ、既に厚い信仰心を持って生きていると感じます。

 

イスラームとは、ムスリムの人々の心に深く関わり、生き方の指針をしめす大切なものなのだと、

エジプトにいると宗教について考えさせられる時間も多くなります。