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不肖「信頼出来ない語り手」明智紫苑の我楽多ブログです。主に自作小説とカスタマイズドールを扱いますが、エッセイもあります。

エロいオバちゃんの伝説

2018-07-03 12:00:00 | 歴史雑学
 私は中学時代、近所の公民館の図書室の本を読んで衝撃を受けた。
 始皇帝の母親って、エロいオバちゃんだったのね!?
 確か、永井路子氏の本だったような記憶があるが、始皇帝の母親が「ご立派な」愛人とのドスケベライフを送っていたという記述に、私は度肝を抜かれたのだ。このオバちゃんと愛人のインパクトが強過ぎて、発端になった呂不韋の事など記憶に残らなかったのだが、当時のウブな中学生には刺激が強過ぎた。
 しかし、20世紀の私は彼女の本名など知らなかった。成人してから『史記』を読んでも、本名など載っていない。そして、私は21世紀を迎えた。

「趙姫」「趙太后」って…誰? いつの間にか、そんな名前があったとは? 『史記』には始皇帝の母親の本名なんて書いていないのに、いつの間にかそんな名前が一般的に使われるようになっているのに、私は困惑した。

 現在、始皇帝の母親は「趙姫」「趙太后」と呼ばれているが、『史記』にはこの呼び名はない。「趙国出身だから」とか「趙王室と同じ趙氏である秦王室に嫁いだから」とかの理由で便宜上これら呼び名が使われているようだが、もう一つ小説などで使われる「朱姫」「朱太后」という呼び名の由来はどこにあるのだろうか?
 日本では安西篤子氏や塚本靑史氏の小説、王欣太氏の漫画『達人伝』などで「朱姫」が使われているが、元ネタになった記述は中国の史書か何かにあるのだろうか?
 そんな疑問のある私は、ヤフー知恵袋でこのような質問をして回答があった。
 すると、文学・古典カテゴリーの大物回答者様からリンク先にある回答をいただいた。

《明代の余邵魚《周朝秘史》に朱氏、朱姫の名が使われていました。

第106回「不韋計取朱姬女、朱氏生政於邯鄲」
朱家有一女名姬,生得絕美,不如即來與兒為妾,待其有娠,獻與異人。
→朱家に姫という名の娘がいて、絶世の美人だった。呂不韋は、自分の妾にするよりも、妊娠を待って異人(始皇帝の父、子楚)に献上した。朱氏は政を邯鄲で生んだ。(政は、始皇帝嬴政)
https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&chapter=411659&searchu=%E6%9C%B1》

 とりあえず、安西篤子氏の創作ではない名前である。では、ご回答にある余邵魚の創作か? まあ、これ以上追求するのもしょうがないか。
 それはさておき、始皇帝の母親である太后の性的スキャンダルが事実かどうかは眉唾ものだと見なした方が良いかもしれない。「悪女には性的スキャンダルが付きもの」という偏見に基づくでっち上げの可能性も考えられるのだ。同様の事は孝謙天皇と道鏡の伝説にも言える。

《追記》
 ウィキペディアを見ると、孝謙天皇は女性の地位向上に尽力し、多くの実績のある有力な女性に位階勲などを与えたそうだ。ひょっとして、「フェミニストだから悪女のレッテルを貼られた」のか? ヒドいね。

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