AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

峯岸チームK「最終ベルが鳴る」公演初日に寄せて・その1

2015-11-30 22:20:18 | Weblog
 短期間で繰り返される組閣、発表から相当の時間が経ってもなかなか始まらなかった新チーム公演。そしてようやく始まることになっても、待ち望んだ新セットリストではなかった。そんなネガティブな要素を数え上げながら「まあ、さすがに初日だから、そこそこ良いパフォーマンスをする人が何人かいれば良いかな」などと、かなり後ろ向きな気持ちで劇場に入ったことを、正直に白状しておく。だが、その予想は完全に裏切られた。もちろん、良い方に。予想以上に、いや、予想していたよりもはるかに良いパフォーマンス、良いステージングだった。

 さや姉、じゅりな、はるっぴ、そしていくみんと、他グループ/チームのセンターをこれだけ投入しているのだから、ぜいたくと言えばぜいたくだ。しかし、それ以上に「穴がない」こと、16人誰もが持てる限りを出し切ることで、一部のメンバーだけが目立つのではなく、チームとして切磋琢磨し、互いに高めあう姿を見せてくれたところが。非常に良かったと思う。ただそれすらも、初日という響きの特別さがもたらす、一時の心の昂揚のゆえではないかと思えば、あながち否定できない。どれだけ疑い深いんだ、と言われそうではあるが。

 私が今日、峯岸チームKに心動かされたのは「今日の」パフォーマンスの良し悪しではない。そこからメンバーたちの「意志」を感じ取れたところがすばらしかったのだ。初代チームKだった2期生や、初めて「最終ベルが鳴る」公演が演じられた時にチームKの正規メンバーだった人は、今日の初日には誰一人としていない。歴代のチームKに所属していた人はいるものの、それらの人たちは他のチームも経験しており、(私の印象としては)必ずしもチームKがホームというわけでもない。しかし、それにも関わらず、今日の初日は、全体として見事に「チームKらしさ」が醸し出されていた。

 それはおそらく、メンバーの皆さんがチームKたろうとする思い、系譜を受け継ぎながらも新しいチームKを作り上げようという強い気持ちを持って、今日の初日を迎えたからではないか。ダンスの激しい曲が多いからだけでなく、チームKの美点である、誰一人気を抜かない、抜かせない充実した緊張感が、今日のステージからも感じられた。チームKらしさ、という言葉を、表面だけなぞるのではなく、深いところでしっかりと受け止めて自らのものとし、そして体現していく。そういう意志がきちんと伝わって来たステージだった。

 ダンスが得意ではないとMCで言っていたあやなんも、どうしてどうして、他メンバーにまったく見劣りしないほどしっかりと踊り切り、自己主張できていた。ただ「初恋泥棒」は、悪くないんだけど、曲中の表情に微かな照れが混じっていたように見えたので、もっと曲に入り込んで、役になり切って歌うと、さらに良くなると思う。

 チーム8ではセンターのいくみんも、先輩の間では委縮するのかな…などという心配が一切無用なほど、がっつり演じ切っていた。とは言え、チーム8のセンターでいろいろなものを背負い、年齢の割に立派過ぎる姿と違って、3人ユニットの脇でかわいらしい曲を演じているいくみんは、微笑ましく新鮮な印象もあった。ただ強いて言うと、全体曲の立ち位置の入れ替わりのところで目線がわずかに泳ぐ場面が何度かあったので(そしてチーム8の劇場公演ではそういう場面を見たことがなかったので)、今回の初日に向けた全体レッスンにどれだけ参加できていたのか、ちょっと心配にはなったのだけれど。

 その点、驚きつつ脱帽せざるを得ないのはじゅりなで、MCで他メンバーがバラしたところによれば、初日当日の今日まで、全体リハにはまったく参加できていなかったのだという。しかし、ステージ上のパフォーマンスでは、まったくそんな気配は感じられなかった。レッスンが足りなくても、センター付近に慣れている子の場合、見込みでえいやっと動けば、周囲の方が合わせてくれる、ということはままある。だが、今日のじゅりなは、そういうことでもなかった。全体リハに参加していないということが信じられないほど、しっかりと16人の中の一人として溶け込み、機能していた。彼女は若くして抜擢され推され続けて来たけれど、それに値する人であることを、自らの行動で示し続けて来た。そして今回もまた、そういう姿をしっかりと見せてくれたと思う。

 もう一人だけ、みーおんのまばゆいほどのアイドル力について述べておきたい。今さらみーおんのかわいらしさ、アイドルとしての魅力、そしてパフォーマンスのすばらしさについて語るまでもない、と思うかも知れないが、いや、みーおんはこの公演で、さらにそのアイドル力を高めることになるだろう。みーおん推しはもちろん、AKB48というのがどういう場であるかを理解したいと思う人は、この公演のみーおんには注目しておくべきだ。素質があっても、全員がアイドルとして大きく咲き誇れるとは限らない。しかし資質を備えている人がさらに化ける時、私たちは見たことがないほどの大輪の花を見ることができる。みーおんにとってこの「最終ベルが鳴る」公演は、まさにその階段を上る時期になるだろう。これを見逃すのは、アイドルファンとして大きな損失だと断言しておく。

 ほか、さや姉の鮮やかな存在感、はるっぴのアピール力、もぎちゃんの男前(および、ユニットでペアを組むとむに対するみーおんとたのちゃんの嫉妬w)、たのちゃんの全体をリードするダンス力、一方でゆあみの全体を底支えするようなダンス力、とむのきらめき、なぁなの目力、しまだの変化したくびれと変わらずにあふれるガッツ、まりやぎの清潔感のあるエロス、あきちゃの持続している好調さ、あべまの意外なほどの堅実さ、そしてみぃちゃんの板についたキャプテンシーなどなど、もう全員について語りたいのだが、申し訳ないことに今はその時間がない(^_^;)。ということで、本日はこれまで。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。