Akatsuki庵

日々と向き合って

珠玉の村山コレクション

2018年03月30日 14時42分25秒 | 美術館・博物館etc.
☆中之島香雪美術館 サイト
 『珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~』
 Ⅰ. 美術を愛して ※4月22日(日)まで

先週、開館2日目の午後に訪れた。

もう2年くらい、楽しみに待ちわびていたから、もう嬉しくて。

さらに直前に自宅にオープンの案内ハガキが届いて、
受付でそのハガキを出すと200円の割引が(ハガキは回収されてしまったけれど~)

正直なところ「900円は高いナ」と思っていたので、割引は有難かった。

さて、美術館。



まさに、大阪のど真ん中に出来たニュースポット
なんだけど、この空間は私にとってとても思い入れのある大事な空間。

そもそも香雪美術館がある一体も馴染み深い土地なので、
やっぱり、つくづく縁があるなぁとエスクレーターを登りがら思った。

川を渡れば、サントリーの大阪本社がある。
そういえば、都会のビルの中にある美術館というコンセプトとしては
サントリー美術館と少し似た雰囲気もなくなはないかなー。



満を持してのオープンだっただけど、入口までの装飾がやけに派手だった。
そして、新聞社と関係がある美術館だけあって、紙の宣伝媒体がやたら大きい

A4のチラシでいいものが、なぜかA2版の裏表のチラシ!

さらに新聞紙1枚(表裏カラー)の別刷り版も配布されていた。

こんなに大きいの、あってもファイルできひんし、困るんだけど~

しかも、その紙媒体にある展示品すべてが今回の展覧会で展示されているわけではなかったので、
ちょっと肩透かしをくった部分もあった。

稚児大師像くらいは通期で展示しよーよぉ

今回の、4月22日(日)までの展覧会そのものがプロローグという印象。

茶道具に特化してみると、

志野茶碗「朝日影」が入ってすぐにドーンとあり、
あとは仏画を見て、村山龍平と村山邸の説明エリアを経て、本家の香雪美術館の刀展もよろしく的な刀身展示を抜け、
やっと、茶道具展示へ。

古田織部、小堀遠州と藪内流ゆかりのものが多かった。

長束割高台茶碗、こちらのコレクションだったのねぇ。
伊賀の耳付水指もよかった。

織部弾香合は御影の香雪美術館でよく拝見したっけ。

久しぶりに利休丸壺茶入(唐物)が拝見できたのは嬉しかった。
(稽古場にある写でお稽古したことがあるので、親近感がわく)

瀬戸の利休〆切茶入、たぶん過去に拝見しているはずだけど、初見のような印象強し。
ぷっくりとした形がかわいい。

龍泉窯の青磁袋鼠香合と村山香雪の依頼で永楽妙全さんが写した青磁袋鼠香合が並んでいた。

そういえば、10年まで御影で永楽の歴代をじっくり鑑賞して、とても勉強になったっけ。→こちら

茶人として女性陶工を支援されていて、だから永楽コレクションも充実しているのね。
と関係性が理解できたり。

そういう展示だけでなく、美術館の背景も楽しめるところがいい。

背景といえば、村山邸って、あんなに広かったんだ~。

時間つぶしに敷地の周囲を壁に沿って一周したことがあるし、
表の洋館はよく見えるけど、その奥にあんなシブイ日本家屋があるなんて、知らなかった~

あのジオラマと映像紹介はすごい。

あれは常設だから、行ったらまた見てしまうのだろうけど、
あのお屋敷紹介の方が強烈で圧倒されて、展示品の印象が吹っ飛ばされた~という感じ。

そして、極めつけがお茶室の再現だもんね。



あそこにあんなにお金かけるくらいなら、展示室のスペースをもう少し広くしたら~とも思った。

でも、よくよく考えたら、たぶんこのあたりの空間って、前の朝日新聞大阪本社の社長室があった辺り?
やっぱ、そこら辺を考えてこの位置に美術館をもってきたのかなぁ。


展覧会は1年がかりで続く。
 Ⅰ. 美術を愛して     3月21日(水)~4月22日(日)
 Ⅱ. 美しき金に心を寄せて 4月28日(土)~6月24日(日)
 Ⅲ. 茶の道にみちびかれ  7月7日(土)~9月2日(日)
 Ⅳ. ほとけの世界にたゆたう 10月6日(土)~12月2日(日)
 Ⅴ. 物語とうたにあそぶ   12月15日(土)~2019年3月21日(月・祝)

やっぱり、茶道具のⅢだな。夏休み期間中だし、行きやすいのがウレシイ。


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