３月６日 とんかつ天津

とんかつ天津

三田２‐８‐１
３７９３‐５０４０

サービスメンチカツ定食大盛り+おかわり９５０円

エレベーターを降りて気ままに外に出たら、
ガーデンブレイスの裏手だった。
この敷地は渋谷区と目黒区とに跨がっていることは
意外と知られていない。

敷地の真ん中あたりに区の境があり、
渋谷区と目黒区とがガーデンプレイスを半分ずつ山分けした感じだ。

今日は目黒の方に歩いてみる。
すぐにとんかつ屋の看板が見える。
周囲には小さい店がいくつかあるが、揚げ物は久々だ。

ちょうど正午を過ぎたあたりで、
店に有利な立地条件ということもあり、店内はごった返している。
順番待ちの客は、レジの周りに１０個くらい並べられた丸イスに座る。
それにも座れない客は、あきらめて他の店に行くようだ。

基本的に店内では決まった流れがあるようで、
運命のようなその流れに、客は逆らえない。

まず丸イスに座っている間にメニューを渡され、オーダーを通す。
ランチ用メニューのチキンカツとメンチカツ７５０円は
店の外の入口には貼り出してあるが、
渡されるメニューには書かれていない。

店員はその客が困惑すると、
サービスランチですね？今日はメンチかチキンカツですが、
とオーダーを決めさせる。

他の客のテーブルを見ると、
上ヒレかつ定・上ロースかつ定・かつ重・二色フライ各１６００円、
海老フライ定・三色フライ１９００円…と、わりと奮発している。

客がハケるにつれて丸イスを横にずれていき、
席につくとそれほど待たされずに用意される。

待つ間に店内を見渡すと、これをするなという張り紙が。
禁煙で子連れはお断りに始まり、
テーブル席には三人以下では座るな…
などなど紙一枚分いろいろ書いてあり、
それが店内至るところに貼ってある。
割愛した禁止事項は、人として当たり前な内容なので、
やっぱりここで紹介するのはやめよう。

客層はオヤジが７割、若造１割、あとは女性の３～４人組。
ガーデンプレイスから流れる人が多くようだ。

揚げものは、カウンターの目の前で揚げていて、
褐色の油に食材が供され、勢いよく踊っている。
すぐ目の前で揚げているが、
カウンター席と揚げ場にはクーラーがかかっていて、暑くはない。

隣りのおじさんのかつ重は二段重ねで、
ごはんとカツは別々になっている。

メンチは半分に包丁が入り、２個盛ってある。
付け合わせはキャベツの千切り。
キャベツは新鮮だが、メンチからは肉汁は溢れ出ない。

みそ汁は豆腐とワカメの赤だしで、
新香は大根・白菜の一夜漬け。
どちらも特別にコメントすべきことはない。

揚げる様子は食欲をそそるのだが、
残念ながら個々の品々は店の気位の高さには及んでいない。

キャベツのおかわりは無料だが、
ごはんの大盛り・おかわりはそれぞれの１００円追加。
ごはんを大盛りでおかわりしたから２００円かかった。

同じ金額で数倍うまい店は、他にいくつもあるし、
よくあるチェーン店の方がよっぽどいい仕事している。

周囲に競合店がないためか、
質以上にタカビーだ。