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身近な生き物:浅い眠り

2021-01-06 06:29:39 | 日記
死亡事故発生

 身近な場所で自然を感じられる環境はありがたい話。
でも身近な距離で自然の脅威に晒さたくはない。
たとえばクマ、絶対に出くわしたくない生き物です。
 昨年は人里に現れるクマのニュースが多かった年。
2月と6月と12月の信濃毎日新聞の記事を読み返してみました。
 先ずは2月18日の紙面です。
<熊捕殺最多 5667頭>の見出しで2019年4月から12月に全国で
過去最多の頭数が捕殺されたと報じていました。
 理由として冬眠に必要な栄養が足りず、餌を求めてクマが行動圏を広げた
とみられると書かれています。
 クマの行動範囲とはどれくらい?
<ツキノワグマのオスは100平方キロ、メスは40平方キロ。
ドングリなどが不作だと平年では20~40平方キロ移動していた個体が
100平方キロまで行動圏を広げた。>(WWF森林文化協会 より)
 ちなみに山手線の内側は60平方キロ、それを軽く上回っています。

 次に6月24日の紙面です。
いよいよ県内で死者が発生してしまいました。
<木曽郡南木曽町で日課のジョギング中の男性が死亡、クマに襲われたと
みられている。>
 地元猟友会が朝夕のパトロールを行い現場近くに捕獲用のおりを設置。
被害に遭わない為の心得として県木曽郡地域振興局は「大事なのはクマに
出会わないこと。
ラジオや鈴を携帯して人間の存在を伝える努力をするしかない」と警告
しています。

猟友会の予測

 12月末の「2020信州 ニュースの現場から」の第2回の記事は
<熊 各地で被害や目撃相次ぐ 温暖化で冬眠遅れ 見方も>の見出し。
6月の死亡事故以後も大鹿村・松本市・大町市・木祖村・長野市・木曽町・
安曇野市・塩尻市・伊那市で人身事故が発生していると書かれていました。
<餌が不足した地域のクマが餌探しに夢中になって人の住む集落まで来たと
NPO法人ピッキオは推測している。>
 クマの餌って何だろか?
 <ブナ類の実は脂質とタンパク質が多い。
ナラ類は炭水化物が多い。>
 これらの実の付き具合は年によって大きく変動します。
でもクマは雑食性、他の餌を探せば良さそうな気がします。
<全国のツキノワグマが餌としたと記録されている樹木の果実は90種にも
及ぶ。>(引用はいずれも WWF森林文化協会 より)
 駆けずり回って好き嫌いを言わずに手当たり次第に腹に入れ、早く冬眠して
くれよって言いたくなります。

 冬になれば冬眠するとの常識はもしかしたらもう通用しないのかもしれません。
県内の12月から翌年3月までの目撃情報は18年度が16件、19年度が
29件と急増傾向が続いています。
 12月の記事の最後には、暖冬の影響で冬眠しないクマがいるかもしれない
との猟友会の見方が紹介されていました。
 そりゃ怖すぎる。
お腹がすいても我慢して寝ていてくれ、切にそう願います。

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