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雑草の日:毒液を注入

2019-10-08 06:29:39 | 日記
3年も疼き続ける

 先週末にまとまった量の雨が降ったので、きっと今頃山はキノコが豊作状態。
美味しく食べられる人気のキノコと、決して手にしたくない有毒な物とが混在する光景が目に
浮かびます。
 でもキノコならばどんなに強い毒があろうとも、口にしない限り危険はありません。
それに比べるとこの草はちょっと厄介、触れただけで痛い目に遇ってしまいます。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 イラクサ科 イラクサ属 イラクサ です。

 東洋医学などを解説した江戸時代編纂の書、「和漢三才図会」にはこう書かれているそうです。
<この草の茎や葉を揉んで水中に投じると魚が死ぬ。>(身近な雑草のふしぎ より)
実際に魚が死ぬか否かは分かりませんが、人が触れると何時までも痛みが癒えないのは確かです。
「三年疼き」の別名もある程です。
 痛みをもたらすのは葉の表面や茎には生えている刺毛。
拡大写真を見ると半透明で鉤爪の様な形をした鋭い針が散在しているのが分かります。
 この刺毛は維管束まで入り込んでいる複雑な構造をしていて、基部にはアセチルコリンと
ヒスタミンを含んだ液体の入った嚢を備えています。(岡山理科大学生物地球学科 より)
 何らかの刺激を受けるとこれが破れ、毒液が飛び出します。
皮膚に付いてしまったら強い痛みが暫し続きます。

ゴルフのあるある

 イラクサは北米やヨーロッパにも生えているので、各地発のブログでも取り上げられています。
「今合衆国の片隅で」のアメリカでは<バラの棘の様な真っ当な痛みではなく、焼けつくような痛み。
それが終日続きジンジン痺れて一回り大きくなったような感覚に襲われる。>
 「FRANCE365」のフランスでは<野外で被害にあったらスイバ・カキドオシ・プラタナス
の葉などを揉んで痛い所に押し当てる。>
 「もぐもぐスイス味」のスイスでは<このトゲは神が与えた物。
もしもなければ栄養満点なこの草を皆競って食べるから姿を消してしまう。
春の若菜を30秒ほど茹でるとトゲがとれるのでホウレンソウの様に調理できる。>
その地に住む人々は上手な付き合い方を承知しています。

 幸いにもウォーキングコースではこの草に触れずに済んでいます。
ところが先日度々出かけるゴルフコースで見つけてしまいました。
フェアウエイからちょっと外れた藪の中に密集しているのを。
 ゴルフっておかしなもので、池やバンカーなど打ち込みたくないと思う場所にボールが飛んで
行くもの。
今まで全然気にしていなかったラフが、イラクサの存在を知った途端に特別な場所になってしまいました。
あそこには行くなよと思う限り呪縛は続きます。
 きっと近い将来あの藪に入らざるを得ない場面が来るでしょう。
そこでタップリの毒液を注入する気満々のイラクサが待っています。

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