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人を好きか嫌いか、セキレイ

2017-07-27 20:21:44 | 日記
逃げない野鳥

 同じ思いの人が多い様で、Yahoo!知恵袋にこんな質問が載っていました。
「この鳥は人に馴れやすいのですか」「警戒心が薄いのですか」「近づいても逃げませんが
どうしてですか」
 私もこの鳥を見る度不思議でした。
人間を好きなのか、それとも人を恐れていないのか、いったいどっちなのだろうかと。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げています。
今週は、 セキレイ科 セキレイ属 ハクセキレイ です。

 ハクセキレイは日本全国に生息している留鳥です。
白と黒の2色ながら決して地味では無く、長く伸びた尾が全体を流れる様な流麗なシルエットに
見せています。
 水辺を好む鳥ですが、人間の生活圏にも躊躇なく現れます。
公園の芝生、スーパーの駐車場、道路沿いのガードレール、屋根の上、フェンスの上、車の上、
至る所に舞い降りて来ます。
 こちらが近づいてもすぐには逃げず、個体によって差はありますが、だいたい2mを切ると
漸く小走りに走りだし、それ以上距離を詰めるとメンドクサそうに羽をバタつかせて飛び
去ります。

ハクセキレイに質問

 ヤマガラなど人に馴れ易い野鳥がいます。
しかしたいていの野生の鳥は人を警戒します。
野鳥のDNAには基本的に人に対する警戒心が刻み込まれていて、個々の暮らしの中で学習した
結果、それが強まったり弱まったりしていると言います。
 良い例がスズメです。
自然の中よりも人の生活圏の方を生活の場に選ぶのだから人を嫌いな筈はありません。
しかし絶対に近付いては来ません。
それもその筈、ほんの6、70年程前まで当たり前の様に人は網や銃でスズメを捕えていました。
たかだか半世紀ではその記憶は薄れません。
スズメは人を嫌いでは無いけれど、馴れるつもりも無いのでしょう。

 馴れると懐くは似た言葉ですが、微妙に意味が違います。
新解明国語辞典によると<動物が警戒心を持たずに近づくのが懐く>で<動物が警戒心を捨てて
エサを喰い親しみを示す行動をするのが馴れる>だそうです。
 「人に馴れる」「人に懐く」「人を恐れない」「人を警戒しない」、どれも似ていますが
ちょっとした違いがあります。
例えば、「犬が人に馴れる」と「カラスは人を警戒しない」です。
犬は大前提として人間を好きだから馴れるけれど、カラスは大前提として人を見下しているから
警戒心を抱かない、どうもそんな感じがします。
 野鳥が人に示す反応はそれぞれの歴史によって定められているのでしょう。
さて本日の主役のハクセキレイ、私が近づいても逃げ無い理由は好きだから、それとも一段低く
見なしているから、どっちなのか聞きたい所です。

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