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昭和のプロレス:大注目の繋ぎ技

2023-10-27 10:45:43 | 日記
猪木を挑発

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り立てた脇役達を
振り返っています。
今週は「スキンヘッドの超巨漢、キングコング・バンディ」の登場です。
 日本のファンにその名が浸透したのは1982年にテキサスで行われた
フリッツ・フォン・エリックの引退試合。
大注目の試合の相手に選ばれて一躍来日が待たれるレスラーになりました。
 翌年6月には同じダラスでジャイアント馬場のPWF王座にも挑戦し、
動ける超ヘビー級への期待は更に高まりました。

 ここまでの流れから日本では全日マットに上がるかと思われていましたが、
意外にも初来日は新日マットの85年新春黄金シリーズ。
 「アメリカマットには俺を持ち上げられる奴はいない。
もしも猪木が俺を投げたなら賞金をくれてやる」といきなり挑発し、
大会場のメインで2回も猪木とボディスラム・マッチを展開。
プロレスの基本技ボディスラムが対決の肝になり、単なる繋ぎの技が
バンディの代名詞の技に昇華したのでした。
 同年5月には新日のIWGP&WWFチャンピオンシリーズにも参戦。
5月10日の開幕戦では第6試合に登場し若手の高野を攻めまくり片エビ
固めでフォール勝ち。
20日にはメインで猪木と対戦し回転エビ固めにフォール負け。
 それでもバンディの評価は下がりません。

一時引退 

 驚くことに次のバーニングスピリット・インサマーにもバンディは連続参戦。
6月28日の開幕戦で第6試合に登場すると坂口、木村組と対戦。
両者フェンスアウトのドロー試合に終わりましたが、翌日にはメインの6人
タッグで猪木と対戦。
7月4日には坂口とのシングル対戦が組まれるなど、好待遇を受け続けます。
 近い将来の新日外人ナンバー1が既定路線に思えたのですが、残念ながら
ここで来日は途絶えます。
新日と提携していたWWFに主戦場を移してしまったのです。
 85年の前半は出ずっぱりだったバンディの雄姿が、ここで見納めになって
しまいました。

 WWFマットを席捲しながら体調不良で88年に引退。
その後94年に復帰を果たします。
 97年8月には新興勢力のIWAジャパンの招聘を受けて久しぶりに日本
のマットに登場。
でも一世を風靡したボディスラムはもはや話題にもなりません。
 8日の開幕戦ではメインの6人タッグで中堅選手から勝利。
その後も勝ちを続けますが決め手は全てアルゼンチン・バックブリーカー。
相手を担ぎ上げるダイナミックな大技ですがこれすら話題になりません。
 単純な繋ぎ技で幾度となく大会場を満員にしたバンディが、大技を披露しても
注目されない存在になってしまいました。
 時の流れは非情です。
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