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昭和のプロレス:格闘家対ゲリラ兵

2023-10-06 06:29:19 | 日記
独特な風貌

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り上げた脇役達を
振り返っています。
今週登場するのは「キューバのゲリラ兵、キューバンアサシン1号」です。
 1号と言うからには2号もいるのがプロレス界の掟。
1973年にキューバのゲリラ兵をキャラクターにしてタッグを結成、
翌年11月の国際プロレスワールドチャンピオンシリーズに揃って初来日しました。
 175cm100kgの1号と178cm102kgの2号は共にくしゃくしゃ
の頭髪にもじゃもじゃの顎鬚、そしてぎょろりとしたドングリまなこの
独特な風貌。
ロビンソン、ガニア、ニック、スチーブンスの正統派実力者にはできない、
中途半端な反則を折り混ぜたゲリラ戦法でシリーズを盛り上げました。

 再来日は77年3月の第6回IWAワールドリーグ。
バション、ジョー、クイン、ヘスなどが出場する予選リーグで1号は全敗、
2号は1試合だけ引き分けに持ち込み他は負け。
 帰国後にタッグを解消したので揃っての来日はこの回限り。
以後は1号だけが来日を重ねました。

意外な招聘先

 その年の11月のダイナマイトシリーズ、79年1月のパイオニアシリーズ、
11月のデビリッシュシリーズと単身で来日。
キチンシンクに椅子攻撃、ブレンバスター気味に持ち上げてからのボディスラム。
勝ちパターンに持ち込んだ時にはロープ上段からのボディプレス。
こんなプロレス殺法で国プロの前座戦線を賑わしました。
 国プロから声が掛からなくなった時が日本マットと縁の切れ時。
誰しもそう思ったのですが意外な団体から声が掛かりました。
前田が中心になって旗揚げした旧UWFです。

 ここは従来のプロレスを否定する価値観でファンの注目を集めていた団体。
キックと関節技を前面に出す戦い方は純正プロレスの1号とは正反対の
スタイルです。
そんな異次元に迷い込んだキューバンアサシンの運命や如何に?
 そこはプロのレスラー達、お金を払って見に来てくれた観客に喜んで
貰うことを心がけます。
 開幕戦で1号が相手にしたのは若手の山崎。
第5試合で13分を超える戦いを繰り広げ逆十字固めに敗退。
翌6日は第1試合で空中を片エビで下します。
 9日には第3試合でエース前田と戦い10分8秒に卍固めにギブアップ。
22日にはもう一人のエース、スーパータイガーとタッグマッチで対戦し
19分16秒に変形腕固めで敗れています。

 前田もタイガーも後の総合格闘技に多大な影響を与えたレスラー。
そんな実力派が際物のゲリラ戦士とまみえた取り組み、今だったら必見の
価値ある試合です。



コメント
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