星野道夫氏 没後20年
こんなブログでも 彼がTBSのロケに付き合い、ヒグマに襲われて最後を
遂げたことを 書かなかった。ロケ隊にしか証言者はいないのである。
ロケ隊とは 別にアラスカでなれ親しいテントで夜別行動をとっていたのだが
当時の証言では 悲鳴を聞いて慌てて宿泊施設からテントを見るとヒグマが
彼を襲っていたとのことだ。これが彼の訃報と共に舞い込んだ情報だ。
当時 野生の動物を生態ではなくて芸術的に昇華させ新星のごとく現れた
星野 道夫(Hosino mitio)は瞬く間に写真家として活躍し始めていた。
ヒグマがサケを捉えた瞬間など 緻密かつ粘り強いそして繊細な写真に
また逆光等で写した動物達は星野ワールドであった。
そんな 彼の訃報しかも生態を知り尽くしたヒグマに・・・。最初に思ったのは
ロケに行った人達が 安全な屋内で肉などを食べたのでその匂いに釣られて
来たのではないかという疑念だ。しかし、深夜という事と(証言者がいない)
宿泊した施設では当然警戒する事でもあり、幾らそれが彼流だとしても、
できれば安全を優先して欲しかったと思う。没後20年の間私が抱く疑念は
素人の取材班の何かが・・・。という事である。
しかし エベレスト経験者が 素人でも登れる山で命を落とすことは往々にして
あり「何で?」と問うのと同じ箏かもしれない。
銀座松坂屋で 写真展が開けれている(2016年9月5日まで)
彼の死を詮索することは辞めて 星野道夫という名の通り、星の道を通り
天に召された 稀有の写真家の写真をぜひ見て欲しいと思う。