ガイドからもう一つ案内があった。
ヴァヴェル城壁からヴィスワ川の対岸に
特徴的な屋根の建物は「マンガ館」であると。
正式名は 日本美術技術博物館“マンガ”館で
1994年にオープンしている。
1920年、ポーランド人コレクターから浮世絵や
掛け軸、漆器、着物など多数の日本美術品が
クラクフ博物館に寄贈され1944年に一般公開された。
公開当時、ポーランドの巨匠
映画監督のアンジェイ・ワイダが見ていた。
その50年後1987年に、ワイダが京都映画賞を受賞し
その賞金を元にこれらの寄贈品を
展示するための美術館の建設に充てることが決定した。
建設には日本政府 稲盛財団 JR東日本からの寄付と
設計には磯崎新がかかわっている。
因みに こちらの「マンガ」の綴りは
“Manga”ではなく“Manggha”としているのは
寄付者の名「フェリクス・マンガ・ヤシェンスキ」からという。
また 当方は“マンガ館”とあるから
“漫画”そのものと思ったが さにあらず
名前は「北斎漫画」から命名したそうだ。
マンガ館側から見たヴァヴェル城