きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

手作り人形

2013-06-01 22:57:13 | 手芸

6月1日で4歳になった孫に、手作り人形をプレゼントした。


2週間前、田舎から帰って来たその足で手芸店に寄り、手作り人形のキットを購入した。
このキットは、人形の胴体だけは作ってくれているので、

セットになっている毛糸を束ね、頭に縫い付け、刺繍糸で目、鼻、口を刺して行く。
見本の写真や説明書が付いているので、その通りに作れば同じものが出来るが、
私は、顔を少し自分流にアレンジしてみた。
断然、私の方が可愛い~~~(独りよがり・・・・??)
それに、孫に似ている~~~(これは、マジ!!)

作り始めると、せっかちな性格の上に、
孫の喜ぶ声が聴きたくて、先を急ぎ手が早くなる。
その日の内に、髪と顔、キャミソールとパンツが出来上がった。
 

人形の洋服は本が出版されている。
手芸店で、随分迷いながらキティーちゃんと小花の柄の布を選んだ。
良く出来たもので、生地の柄は人形用に小柄に作られている。
本を参考に、ブラウスとズボンを縫い始めたが、全てが小サイズ。
袖付けや袖口や襟やズボンの小さなカーブは、ミシンで縫い難い。
見頃の前後もズボンの前後も、人間の洋服の製図と同じように差が付いていて、
縫い方も、ほぼ同じになっている。
たかが、人形の洋服だと、馬鹿にはできないものだと、感心したり、呆れたり・・・・・。
1日かけ、着替え用のサンドレスも一緒に出来た。
 

次の日は、靴をフエルトで縫い、ショルダーバックを麻の糸で編んだ。
一気に仕上げたので、3日で出来上がり、誕生日には少し早いが、
孫の喜ぶ顔を想像しながら、段ボールに詰め、宅急便で送った。
次の日の夜、届いたよ!と電話が有り、
人形は「ゆうかチャン」と名前を付けたと、教えてくれた。

数日後、孫の写メールと一緒に、ゆうかチャンの写メールが届いた。
布団に寝かされていたので、「お昼寝をしているの?」とメールを返すと、
ゆうかチャンは、風邪をひいて寝ているのだとか。
「病院に行って薬を飲んでいるけど、まだ治っていなくて、注射をしたけど泣かなかった」と、ママの代筆でメールが届いた。
孫の可愛い妄想話に、私の目尻は下がれるだけ下がって やがてウルウルした。

孫は生まれてすぐに大病をした。
ここまで元気に大きく育ってくれた事に、感慨深い思いが有る。

人形は、昔から人間の病や災難を身代りになって引き受けてくれる魔除けだった。
ゆうかチャンが身代りになるのは可哀そうだが、
どうか、孫を病や災難から守ってほしいと、
小さな人形に大きな願いを託した。



 


 

コメント
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