赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

台湾有事は日本の有事——そのとき日本を助ける国とは

2024-03-18 00:00:00 | 政治見解



台湾有事は日本の有事——そのとき日本を助ける国とは :240318情報


台湾有事には、米軍は必ず参戦します。なぜなら、中国が台湾を取ってしまえば、中国の太平洋戦略が確実なものとなるからです。そうならないために米軍は台湾を守らざるを得ず、日本の米軍基地から動員をかけねばなりません。そうなると中国は米軍基地を叩くのは必然で、日本も確実に中国の標的となります。要は、中国の台湾侵攻とは日本にも戦争の危機が訪れるということなのです。まさに「台湾有事は日本の有事」なのです。

日本が危機に陥ったとき、日本を側面から応援してくれる可能性がある国があります。中国との国境に9万人もの陸軍を配備し、これは陸上自衛隊の僧院の半数ですが、中国に対峙する国、親日国インドです。

このインドについて、米シンクタンク・ハドソン研究所の長尾氏が非常にためになる情報を提供してくれていますので、許可を得て、当ブログに掲載いたします。



日本の安全保障の最有力パートナー

—日本人にとっては 意外に思うような国かもしれません。しかし、この国”との関わり方次第で 日本だけでなく、アジアの情勢が大きく変化する可能性があるのです―

実は⽇本にとって“インド”がとても⼤事だということです。

インドと聞いた日本人の反応というのは⼤体三つになります。

特にインド好きな⼈はいいですが、インドと最初に聞いて関係ないと思う⼈が1番で、2 番⽬にインドは駄⽬な国というイメージで、3 番⽬になるとインドが嫌いだから話したくもありませんという⼈が出てくるのです。

今からする話は、関係ありますという話です。関係あるというところで特に現代に繋がるところに着⽬して話をしたのは安倍元⾸相だと思うのです。

安倍⾸相が 2007 年にインド国会で演説しました。それは⼆つの海の交わりという演説でしたけど、⼆つの海というのは太平洋とインド洋のことですけど、それを⼀体として捉えるインド太平洋と、それに関係する QUAD という両⽅を紹介したのです。

QUAD を紹介したのは、演説の中にアメリカとオーストラリアとの協⼒関係というのが書いてあるからです。インド太平洋という⾔葉を安倍⾸相はその演説の中で明確に使っていませんが、⼆つの海を繋げるとインド太平洋なので、それが公的な演説では最初だと⾔われています。

「なんでインド太平洋なの?」と聞かれたらいくつかの特徴があると思っていて、その⼀つはこの地域は経済的にものすごく発展して世界の中⼼になり始めているという話です。

世界の中⼼になり始めているというのは、昔はヨーロッパが世界の中⼼でした。そこで戦争が起きると世界⼤戦と⾔われたのです。なぜなら世界に影響が及ぶからです。第 1 次⼤戦のときは他のほとんどの国は植⺠地になっていて、世界⼤戦なのに30 対 4 という勝負になっていました。世界に今 200 カ国くらいあるのに、なぜ世界⼤戦と⾔われているのに34 カ国しかなかったのかと思うでしょう。それは多くの国が植⺠地だったからです。

だけど今の世界の中⼼地は経済が発展しているインド太平洋地域に変わってきています。ヨーロッパも⼤事だけど、世界の中⼼の⼀つとしてインド太平洋はすごく⼤事です。ところが、重要なことは世界の中⼼になり始めている地域が、⼆つ⽬ の特徴とされる中国の⽀配下に⼊ってしまう可能性が出ているというということが起きています。

つまり、中国対策としてのインド太平洋・QUAD の側⾯があるわけです。

中国対策としての側⾯とはアジア太平洋ではなく、インド太平洋という⾔葉を使おうとしているから紹介しています。どこが違うのかと⾔うと、アジア太平洋だと中国が領⼟問題を抱えている国のうちのいくつかが⼊りません。それはインドとブータンが⼊らないのですけど、インド太平洋だと中国が領⼟問題を抱えている国の全てが⼊るのです。

だからインド太平洋と⾔った⽅が中国対策を話しやすくなります。

もう⼀つはインド太平洋で⼒のある国をグループとして集めていって、そこから中国だけ除くとQUAD になるのです。つまり、インド太平洋と QUAD は関係していて、インド太平洋という捉え⽅をすれば中国対策としての領⼟問題も含まれるだけではなく、⼒のある国の全て含まれてQUAD が台頭してきます。

だから、インド太平洋と QUAD を紹介して中国対策をやるというのが重要なのです。ただし、この考え⽅で最も重要なのはインドです。なぜならインド太平洋とアジア太平洋と⼀番⼤きく違うのはインド洋となります。

QUAD で⽇⽶豪と違いはインドです。

⽇⽶豪というのは、オーストラリアとアメリカは同盟国だし、⽇本もアメリカの同盟国だから別に⽇⽶豪だけをやるなら新しい考え⽅も必要ありません。今まで通りで問題ないでしょう。

今まで通りでいいならアジア太平洋と⽇⽶豪でいいのですが、それではいけません。インド太平洋と QUAD を⼊れたいのは、インドを⼊れたいからです。

まとめると、台頭しているインド太平洋という地域があって、その地域が中国⽀配になると困るからインドを⼊れて対抗しましょうというのがインド太平洋と QUAD ということになります。

安倍⾸相が⾔ったQUAD・インド太平洋という話は、ダイレクトに⽇本とインドが中国対策で協⼒するという話と結びついてくるわけです。



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