赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

安倍元総理は護国の神となられた コラム(440)

2022-07-10 12:00:49 | 政治見解



コラム(440): 
安倍元総理は護国の神となられた


安倍元総理が凶弾に倒れた事件、国内はもとより世界中に衝撃が走っています。

国連安保理では8日に開かれた会合の冒頭、議長を務めるブラジルのコスタ国連大使が「日本の安倍晋三元首相が不条理に暗殺されたことについて、安全保障理事会を代表して私たちの悲しみとショックを表明したいと思います」と述べ、遺族や日本国民に哀悼の意を表明し黙とうが行われました。

また、世界各国の首脳らが外交辞令をはるかに超えた弔意をしめしています。その中にはロシアのプーチン大統領や中国の習近平主席も含まれます。

なぜ、そこまで安倍元総理が高く評価されるのか、それは、安倍外交が国際社会を安定化させたからにほかなりません。覇権主義で台湾や日本に軍事侵攻の夢を見る中国を封じ込め、ロシアの暴走を止めていたからです。また、トランプ大統領とG7各国の関係が悪化したときもその仲裁役が安倍元総理だったことを思い出せば、国際間の安定と調整には安倍元総理の存在がかかせなかったのです。

ところが、翻って国内を見ると、多くの人が安倍元総理の功績を讃える一方で、反体制左翼メディアは筆頭のTBSなどに見られるように、安倍元総理が極悪人であったかのような印象操作を繰り広げています。亡くなったことに対する弔意は形式的にすませ、「死者に鞭うち」こと熱心に、安倍政権の延長線上にある未来の日本が、暗黒で国民が自由を失い抑圧された時代がくると恐怖を煽っています。彼らにはそう見えるらしいのです。

なぜ、そこまで言うのか。もともと安倍元総理と政治思想が異なる人びとにとっては、個人的な嫌いな感情を加えながら、これからの日本が戦前のようになり、自分たちが真っ先に特高警察によって逮捕監禁されるのではないかと言う強い恐怖心があるからだと思います。

それは、彼らが大好きな中国や北朝鮮の異分子排除。弾圧の映像が頭の中にこびり付いていて、日本が右傾化し憲法改正されれば、自分たちが真っ先に中国や北朝鮮の異分子と同様の運命になると思い込んでいるからです。こんなこと、ありえるはずもないのですが、人間、一度恐怖心を覚えると、あらゆることが恐怖の対象となって逃れられなくなっているのです。その上、自分たちの日頃の所業が極めて暴力的であるためにその反動を恐れ、恐怖心をますます拡大させています。

ですから、「これからの日本では憲法が改正されたとしても戦前のような日本は復活しない」といくら言っても恐怖で頭がいっぱいになって、信じることができなくなっています。要は、彼が生きているところは、人間不信の上に成り立つ誇大妄想の世界なのです。心が病んでいる証拠です。

そのため、自分(あるいは自分の思想、立場)を必死で守らねば生きていけないと感じています。守るための最大の武器は他者への攻撃です。自分を害するもの、そのように思われるものに対して、言論であったり、暴力であったり、相手を破壊することが自分を守ることにつながると考えているため、必死で攻撃するわけです。

その第一の対象が、安倍元総理なのです。安倍元総理が凶弾に倒れたのちも攻撃の手を緩めることはできません。なぜなら、彼らの生存を脅かすであろう未来の日本は、安倍元総理の思想と行動の延長線上になり、安倍元総理の思想の痕跡をすべて消し去らねば、自分たちは安心して生きていけないと思っているからです。

したがって、日本の左派メディア、反体制野党の面々はこれからも安倍元総理が築いてきた「日本を守る」という路線を否定してかかり、防衛費増強反対、改憲阻止を言い続けることでしょう。彼らの恐怖心、すなわち、日本が右路線になれば中国や北朝鮮の異分子のように弾圧されるとのありえない恐怖心が取り除かれない限り、彼らはずっと言い続けるはずです。

しかし、彼らの言動を裏返して観察すれば、安倍元総理が傑出した英雄であったことの証明でもあります。

これを的確に表す言葉があります。「死せる孔明生ける仲達を走らす」です。

優れた人物は死んでも生前の威風を備えていて、生きている者を恐れさせるというたとえで使われますが、安倍元総理は帰天した直後のいまでさえ、その思想性で反体制左翼の人たちを恐れさせています。この事実だけでも、安倍元総理が、傑出したすごい人物であったかということがわかります。

また、こういう言葉もあります。「板垣死すとも自由は死せず」。

板垣退助が暴漢に襲われたとき、刺客に対して、自分が死ぬことがあったとしても「自由ハ永世不滅ナルベキ」と笑った、と記録されています。安倍元総理の末期の言葉はわかりませんが、安倍元総理の国際社会の秩序と日本を守り抜くという思いと行動は確実に国民が受け継いでいくはずです。



安倍元総理こそは日本の歴史のなかで特筆される人物であったと思われるのです。その功績は、数々の伝説を残した日本武尊(やまとたけるのみこと)、大化の改新を成し遂げた天智天皇に匹敵する大きな功績を残しました。おそらく、日本の歴史書だけでなく、世界史に登場する人物になると思います。

この偉大な方と、同時代に生を受けた私たちはなんて幸運だろうと思いますし、時代の生き証人になることができました。

この度の暴挙で、安倍元総理は帰天されましたが、これから護国の神として、日本と国民を守ってくださるものと強く信じています。安倍元総理ありがとうございました。




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