赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

政治利用される流行語大賞 コラム(78)

2015-11-17 00:00:00 | 政治見解



コラム(78):政治利用される流行語大賞


流行語大賞選考の意図は?

年末恒例の流行語大賞の候補語の50が発表されました。【※1】。

昨年のトップテン・年間大賞では「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」の二つが選ばれました。社民党の福島瑞穂氏はこの二つをつなげて安倍政権批判に利用していたのが印象的でした。

【※1】政治関連候補:1億総活躍社会/エンブレム/上級国民/白紙撤回/I AM KENJI/I am not ABE/粛々と/切れ目のない対応/存立危機事態/駆けつけ警護/国民の理解が深まっていない/レッテル貼り/テロに屈しない/早く質問しろよ/アベ政治を許さない/戦争法案/自民党、感じ悪いよね/シールズ(SEALDs)/とりま、廃案/大阪都構想/マイナンバー/

主催者は、各種通信教育講座、出版物、音楽・映像ソフトの通信販売を行っている株式会社ユーキャンで、選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)の各氏で構成されています。

流行語の内容は政権を皮肉り揶揄するものばかりで選考委員の方々の思想的な背景が伺えます。


通販生活のCM

フォークシンガーの杉田二郎氏が「戦争を知らない子供たち」を歌い、最後に「この歌をこれからも歌える国でありますように」というメッセージが流れるCMをテレビ朝日で見ました。カタログ通販の「通販生活」のCMです。「通販生活」は過去にも「9条を守る」「核・原発反対」「沖縄独立の特集」などのメッセージを出していました。また、社民党への献金実績もあります。


押し付けは人心が離反する

両社に共通するのは「経済行為」を通して、特定の思想を発信していることです。膨大な量の個人情報を保有している企業が特定の人を対象に思想の押しつけをしているのです。

こうした思想の押し付けは、企業の社会性を損なわせ、また、文化的な価値が喪失し、確実に人心は離れていきます。

捻じ曲げられた文化は人々の心に快く残ることはありません。流行語大賞は特定の色を付着させないで、世相を上手に表すウィットに富んだ言葉を選んでいただきたいものです。




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