学生運動に関するドキュメントを撮ろう、と思い立った契機はいくつかありますが、そのひとつに一冊の写真集『ガス弾の谷間からの報告』との出会いがあげられます。
1969年に発行されたこの写真集は、神保町の古本屋で偶然手に入れました。
ぼろぼろのそれは、しかしものすごい迫力で、いわゆるマスメディアで目にする「報道写真」とはまったく違うベクトルの、確固とした主張がある強烈な写真たちでした。
それからわたしはこの写真集の著者であるカメラマン・福島菊次郎さんを山口県まで尋ね、取材するにいたるのですが(そのへんのことは「ある写真家のゆくえ」にて)、その橋渡しを担ってくれた講演会が今年、再び行われることとなりました。
最近「また福島先生と会ってみたい」と思っていたところでした。
89歳。これが最後の上京になるかもしれないとのこと。
徹底した反権力の目から紡がれた、報道の真の姿を見ることができます。
当日はわたしも運営をお手伝いし、取材もさせていただきます。
以下、主催の方より告知メールをいただいたので転載。
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伝説の報道写真家・福島菊次郎『遺言part3』最終講演会&写真展のお知らせ
■講演会■
2010年8月14日(土)午後1時開場、2時開演
府中グリーンプラザ・けやきホール(京王線府中駅北口徒歩1分)
資料代1000円(前売り800円)
*聞き手 山本宗補(フォトジャーナリスト)
■写真展■
2010年8月14日(土)~16日(月)午前10時~午後7時(初日14日のみ11時開場)
府中グリーンプラザ5階展示ホール
入場無料
【主催】福島菊次郎講演会実行委員会:
連絡先090-5764-8713 ketmi-peace☆docomo.ne.jp (☆を@に)
<勝てなくても抵抗して 未来のために一粒の種でもいいから蒔こうとするのか 逃げて再び同じ過ちを繰り返すのか……>
いちばん弱い者たちを最も苦しめるのが戦争なのだ。
この国の憲法を変えてはならない。
伝説の報道写真家、89歳。
戦後史の証言者となった人生の航路をたどりつつ、
混迷の時代に今一度、戦争の爪痕を突きつける。
2年前に引き続き、山口県から東京・府中市に福島さんをお迎えし、最後の講演会を行ないます。写真展には代表作をすべて展示します。また、4年がかりの書き下ろし『写らなかった戦後3 福島菊次郎遺言集 殺すな、殺されるな』(現代人文社)を会場で先行販売する予定です。
なお、現在スタッフ募集中です。搬入・搬出などをお手伝いいただけるかたはご連絡を。
【福島菊次郎プロフィール】
1921年、山口県下松市生まれ。
1960年に上京、プロ写真家となる。
戦後、国に見捨てられた被爆者の苦しみを撮影し続け、『ピカドン』を出版(1961年)。上京後は三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、全共闘運動、自衛隊と兵器産業、公害問題、若者の風俗、福祉問題、環境問題など、多岐にわたる現場を取材。海外では中近東、アラブ、ソビエトなどを長期取材。
いかなる政党・セクトにも属さず。
『文藝春秋』などの総合雑誌グラビアに3300点を発表。写真集は10冊を超える。
その後、文字による『写らなかった戦後 ヒロシマの嘘』(2003年)『写らなかった戦後2 菊次郎の海』(2005年)を出版。
論評、エッセイなど多数。
また、「写真で見る日本の戦後展」など写真展を全国で開催、1989年から現在まで700カ所以上に写真パネルの貸し出しを行っている。
賞歴:カメラ誌ベストテン賞(1952~54年)、山口県芸術文化奨励賞(1958年)、日本写真批評家賞特別賞(1960年)などを受賞。
1982年、国とマスメディアに絶望し、自給自足の生活をめざして瀬戸内海の無人島に入植。
戦争責任を問い続け、文字どおり命を懸けたジャーナリスト「伝説の報道写真家」として知られる。2007年と2008年に東京で開催された「遺言講演会」では、会場にあふれる老若男女を前に、長時間にわたりジャーナリズムのあり方などをタブーなく論じた。
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ご興味ある方は是非。
1969年に発行されたこの写真集は、神保町の古本屋で偶然手に入れました。
ぼろぼろのそれは、しかしものすごい迫力で、いわゆるマスメディアで目にする「報道写真」とはまったく違うベクトルの、確固とした主張がある強烈な写真たちでした。
それからわたしはこの写真集の著者であるカメラマン・福島菊次郎さんを山口県まで尋ね、取材するにいたるのですが(そのへんのことは「ある写真家のゆくえ」にて)、その橋渡しを担ってくれた講演会が今年、再び行われることとなりました。
最近「また福島先生と会ってみたい」と思っていたところでした。
89歳。これが最後の上京になるかもしれないとのこと。
徹底した反権力の目から紡がれた、報道の真の姿を見ることができます。
当日はわたしも運営をお手伝いし、取材もさせていただきます。
以下、主催の方より告知メールをいただいたので転載。
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伝説の報道写真家・福島菊次郎『遺言part3』最終講演会&写真展のお知らせ
■講演会■
2010年8月14日(土)午後1時開場、2時開演
府中グリーンプラザ・けやきホール(京王線府中駅北口徒歩1分)
資料代1000円(前売り800円)
*聞き手 山本宗補(フォトジャーナリスト)
■写真展■
2010年8月14日(土)~16日(月)午前10時~午後7時(初日14日のみ11時開場)
府中グリーンプラザ5階展示ホール
入場無料
【主催】福島菊次郎講演会実行委員会:
連絡先090-5764-8713 ketmi-peace☆docomo.ne.jp (☆を@に)
<勝てなくても抵抗して 未来のために一粒の種でもいいから蒔こうとするのか 逃げて再び同じ過ちを繰り返すのか……>
いちばん弱い者たちを最も苦しめるのが戦争なのだ。
この国の憲法を変えてはならない。
伝説の報道写真家、89歳。
戦後史の証言者となった人生の航路をたどりつつ、
混迷の時代に今一度、戦争の爪痕を突きつける。
2年前に引き続き、山口県から東京・府中市に福島さんをお迎えし、最後の講演会を行ないます。写真展には代表作をすべて展示します。また、4年がかりの書き下ろし『写らなかった戦後3 福島菊次郎遺言集 殺すな、殺されるな』(現代人文社)を会場で先行販売する予定です。
なお、現在スタッフ募集中です。搬入・搬出などをお手伝いいただけるかたはご連絡を。
【福島菊次郎プロフィール】
1921年、山口県下松市生まれ。
1960年に上京、プロ写真家となる。
戦後、国に見捨てられた被爆者の苦しみを撮影し続け、『ピカドン』を出版(1961年)。上京後は三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、全共闘運動、自衛隊と兵器産業、公害問題、若者の風俗、福祉問題、環境問題など、多岐にわたる現場を取材。海外では中近東、アラブ、ソビエトなどを長期取材。
いかなる政党・セクトにも属さず。
『文藝春秋』などの総合雑誌グラビアに3300点を発表。写真集は10冊を超える。
その後、文字による『写らなかった戦後 ヒロシマの嘘』(2003年)『写らなかった戦後2 菊次郎の海』(2005年)を出版。
論評、エッセイなど多数。
また、「写真で見る日本の戦後展」など写真展を全国で開催、1989年から現在まで700カ所以上に写真パネルの貸し出しを行っている。
賞歴:カメラ誌ベストテン賞(1952~54年)、山口県芸術文化奨励賞(1958年)、日本写真批評家賞特別賞(1960年)などを受賞。
1982年、国とマスメディアに絶望し、自給自足の生活をめざして瀬戸内海の無人島に入植。
戦争責任を問い続け、文字どおり命を懸けたジャーナリスト「伝説の報道写真家」として知られる。2007年と2008年に東京で開催された「遺言講演会」では、会場にあふれる老若男女を前に、長時間にわたりジャーナリズムのあり方などをタブーなく論じた。
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ご興味ある方は是非。
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