ちくわブログ

ちくわの夜明け

テクニカルターム

2006-10-26 22:59:14 | お仕事
自主制作で映画(『延示』)を作っていても、ただ作りたいものを作るというだけで、プロ志向が強かったり、ことさらそれを意識したこともなかった。

ただ、プロのレベルに近づきたい、とか、プロに負けたくない、というのはありました。
勝てるわけないんだけど。そういう意地みたいなのは今でもあります。

ぐつぐつと自分の中で煮えたぎったものを、見てる人間にぶっかけるような。そんな映画にしたかった。


さておき、そういう姿勢で映画を完成させ、その後ある人のお誘いでこの世界に入ったわたしですが、今回本格的に放送レベルのお仕事をやらせていただくにあたって、とても困ったことがありました。

それは「専門用語が分からない」ということです。

要はテクニカルタームだとか、ジャーゴンと呼ばれるもの。
もうみなさん普通にワケの分からない言葉をお使いになる。D1?D2?しらねぇ!!え~?俺がADやってた頃って普通に全部ベーカムだったような。あれは報道部だったから?それとも普通に知らなかっただけ?
こういうテープのフォーマットから編集用語に至るまで、よく分からないことだらけ。

「テロップ原稿提出して下さい」とか言われた時は、「え?なにそれ・・・だいたい言葉の響きからして分かりはするんだけど、そんなもんなんでいるの・・・?」と、必要性からして理解しかねる始末。
編集なんて今まで、自分のPCでマウスとキーボード駆使して一人でやるのが当たり前だったから・・・・。

本編集の時はディレクター席に座って、技術者さんに指示出して、えらそうにして・・・でも初心者だってすぐばれる。つうか、人を使って編集するって意味分からない!!俺ができるのに!!なんでここで人を使う必要が?つうか、編集スタジオでやる必要性ってなんなん???

・・・・ああ、きっと俺の分からない部分でそうである必要があるのだろう。でも「徒労では・・・」と思われる作業をえんえんと続けるのは実につらい。とくにスタジオでの編集って、とにかく時間がかかる。
「指示→作業→結果」。これがいつもなら「作業→結果」なのに。しかも結果までのレスポンスが早いのです。そうじゃないスタジオでの編集って、とにかくストレスがたまる。
ほとんどわたしが荒編した素材をさらにダビングして使うわけだから、一貫して俺にやらせりゃいいのに。最後の納品フォーマットへのコンバートだけ、スタジオ使ってやるとか。

や、まぁ、こういう考えが素人くさいっつうか、自主くせーんでしょうけど。

でもナレーションの収録は楽しかったなぁ。局内でやったんですけど、けっこう好きだった中堅の女子アナさんがやってくれて。まさかそんな方とお仕事ご一緒できるなんて思ってもみなかったから。
しきりにぺこぺこしちゃったよ。俺、馬鹿みたいな顔してなかったろうか。大丈夫だったかなぁ。
「あ!TVで見た人だ!」っていうあの感覚を久々に味わったん。


ところでテクニカルタームの話はどこいった。
コメント
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