ビデオ工房AKAMEの日々是好日

ビデオ工房AKAMEのメンバーが徒然なるままに書きます。
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東京訪問記

2016-03-31 19:23:42 | 日記
2月末、ACW2(働く女性の全国センター)総会と一つのシンポジウムを聞くため東京を訪れました。総会のワークショップや講演会に参加し自分の労働に対する知識のなさと認識不足が明らかに。分かっている、知ってはいる。けれど今まで深くは考えていなかったということを思い知りました。女性が自分の置かれた労働状況をなんとか改善したい、こういう働き方を(週3日労働で生きさせろ!がタイトル)OK!にしよう。それらは健全な社会、ひとり一人の権利と尊厳を守ることに繋がることでもっと様々な場での議論の必要性を感じました。自分自身の働き方を考える上でも大変参考になるものでした。
休憩時間はAKAME作品を数本販売させていただきました。時々スタッフの方が声を掛けて下って嬉しい気持ちになりました。



そして二つ目の目的でもある大学生19人による発表、『スウェーデンの小学校社会科教科書~日本とは何が違うのか』をスウェーデン大使館で聞いてきました。その内容はとても充実したもので、これまで抱いて憧れの北欧のイメージが具体的にどう良いのかということを知ることがきました。

●表現の自由として、抵抗するということを伝える
●デモで自分たちの気持ちを表現しよう!と教科書に写真が掲載されている
●子どもは弱い存在ではなく小さな大人である
●法律・規則は変わるもの(違うと思ったらより良くするために変えていく)
●いじめについては個人の問題でなく集団の問題であることを伝える
●犯罪者の気持ちを考える、なぜ罪を犯したのか理由を考える(犯罪者=社会的弱者)
●「家族」の問題では離婚についても取りあげ、離婚をしたとしても時とともに以前よりもよい関係になる…等々

スウェーデンの社会科教育(小学校4年生~6年生)は実社会と密接につながるように工夫され、そして誰もが平等でそれぞれに権利があるということを教え、その徹底振りが授業の進め方また教育の基本に根付いているようでした。
発表の最後に学生さんが「スウェーデンは完璧ではない、この話を聞いて日本のいいところ、そして改善した方がいいところを考えるきっかけにして欲しい」との言葉に興奮冷めやらぬ私に冷静さを取り戻してくれました。



これらを踏まえて日本の教育、そして教育を受けた人たちが織り成すこの社会を見つめ、よりよい社会の構築について考え、映像製作そして自分自身にも役立たせていこうと思っています。
たった数日の東京滞在でしたが、大変有意義な時間を過ごすことができました。