すか~れっと・どり~む

同人サークル「すか~れっと・はうす」のAsidが管理するブログ跡地です。
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基本このカテゴリーって

2010-06-22 01:22:44 | 小説
何か書いたら投稿してるカテゴリーの筈。
でもあるんだから使っちゃう。使わないと損だからね。
そんなこんなで昨日読み終わったラノベのことでも。



そう、皆さんも良くご存知でしょう。

今はもう入手困難な幻の1品です!


話題になる前に友達が買ってたので、気になって読ませてもらいました。
内容はそこそこ面白かったと思いますよ。
主題はオリジナリティがあって面白かったですし、キャラも良く書けていましたし。
しかし、如何せん「バカとテストと召喚獣」とか、「めだかボックス」を彷彿とさせるのが……。
その辺りをもう少し独自ニュアンスで書ければ、ここまで問題にならなかったんじゃないかなぁと。
電撃大賞を取れる程の腕は確かにあるんでしょうね。
中盤以降は読んでて普通に面白かったし。
しかし、如何せん「バカとテストと召喚獣」とか、「めだかボックス」を彷彿とさせるのが……。
そこさえ何とかしてればあんな問題起きなかっただろうに……。
まぁ、それが簡単に出来ない世の中なのも現状ですが。
何やっても2番煎じ、3番煎じになるのは当たり前ですし。
それでも主題が面白い分勿体なかったなぁ……。

総評すると、読みたい人は読めばいいってレベルかと。
推し進めるには足りないモノが多いし、まず「バカとテストと召喚獣」とか、「めだかボックス」を彷彿とさせるのが、ね……。
もしこの人が次の作品を出すなら読んでみるのもアリかも。
出せたら、の話ですが。

以上、「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」の感想でした。


何か夜になって元気になってるんだが。
飽くまで復調レベルだけど。
今日1日の体調不良は一体何だったんだ。
取り敢えず、閃光のナイトレイド見たら、シャワー浴びて、予復習してからすぐに寝よう。
体調不良だけは戴けない。
この時期に体調不良は辛いからなぁ……。
取り敢えず、身体に負担はかけないようにします。





































え、「めだかボックス」新展開!?
これで終わると思ってたのに一体どうなるの。
今後に期待。
コメント

魔法使いの日常 ~虹とモノトーン

2009-12-07 00:48:50 | 小説
【タイトル】魔法使いの日常 ~虹とモノトーン
【ジャンル】二次創作(東方)
【説明】
 マリアリでニヤニヤ出来る話を作ろうと思ったらこうなりました。マリアリの甘酸っぱい感じが好きな人はどうぞ。

********************以下本文************************


 人形に囲まれ、朝を迎える。どうやら作業に没頭し過ぎたようだ。私は仕上がった人形を棚に置き、ベッドに向かう。
 細かい作業で目と頭が疲れ切っている。休む必要はないが、精神的には少し休んだ方がいいだろう。
 カーテンを閉め、ベッドに入る。
 柔らかい羽毛の布団が心地良い。
 夢と現実の間。うつらうつらしながら眠りに落ちていく。
 まどろみがとても気持ち良く身体を包む。
 夢の世界に落ちようとする。
 もう少し、あと少しでこの心地良い時間も終わる。
 少し名残惜しいが、今は本能に従うとしよう。
 まどろみから夢の世界に落ちる瞬間、けたたましい音を立てて窓硝子が砕けた。
「いてて……。勢いをつけ過ぎたぜ」
 ガラスの破片と共に1人の少女が部屋の中に飛び込んできた。
 いつものこととはいえ、、今日ばかりは流石に相手をしていられない。
 確認の為に軽く開けていた目を再び閉じ、私は寝たふりをすることにした。
 今、彼女の相手をするような元気はない。
「アリス? もしかしてまだ寝てるのか? 早く起きないと3文も損するぜ」
 ベッドの傍まで歩み寄る少女。3文がどのくらいの価値か彼女は分かっているのだろうか?
「お~い、アリス~。もう朝だぜ。寝坊なんてお前らしくないぜ」
 しつこい。
 寝てると気付けば、時間を改めて来るのが普通。
 なのに彼女はベッドの傍を離れずに、じっと私に話し掛けてくる。
 早く帰ればいいのに。
 少女が傍から離れた雰囲気がした。
 薄く目を開け、気付かれないように彼女を見る。
 彼女はまるでここに住んでいるかのように、帽子掛けに彼女の頭には大きい帽子をかけると、私がさっきまで作業をする時に座っていた椅子を持って戻って来た。
 どうやらまだ帰る気はないらしい。
 椅子の背もたれを前にして、彼女はベッドの横に座る。
「アリス~、起きろよ~。面白い情報を持って来たんだぜ」
 期待なんて出来ない。
 彼女の持って来る情報なんていつもどうでもいいことばかり。
 見たことないキノコを見つけた、とか。
 新しい魔法を思い付いたけど忘れた、とか。
 冥界の桜が見頃だ、とか。
 迷いの竹林の筍が食べ頃だ、とか。
 彼女は一頻り私を起こそうとした。
 しかし私の起きる気配がないと悟ったのか、じっと私の顔を見つめてくる。
 そんなに、見つめられると照れる。
 向こうは私が起きていることは気が付いていないだろう。
 しかし、現に私は起きている。
 そんな状態で、しかもかなり至近距離で彼女は私の顔を見つめているのだ。
 少しでも私が動けば唇が触れる距離。
 そんな距離で彼女は私を見つめている。
 心臓が早鐘のように鼓動を打つ。
 
 それからどのくらいの時間が経ったのだろうか。
 彼女はずっと動かずに私の顔を見ていた。
 私も動かずにずっと寝たふりをしていた。
 実際には僅かな時間だったのかもしれない。
 しかし、私にはとても長い時間に思えた。
 流石に彼女も諦めたらしい。
 椅子から立ち上がり、硝子のなくなった窓へと近付いて行く。
 やっと、静かになる。これでゆっくり休めるだろう。
 まだ落ち着かない心臓を落ち着かせる為に、深く息をしようとする。
 そんな時、彼女は呟いた。
 いつものように、とてもわざとらしく。
「あ~ぁ、折角魔界へ行く方法が見つかったっていうのに。残念だぜ」
 魔界。
 その言葉に私は反射的に反応してしまった。
「魔界ですって!?」
 やってしまった。どうせなら最後まで寝たふりを決め込んでいれば良かったのに。
 待ってましたとばかりに彼女はニヤリと笑う。
「お、やっと起きたか、アリス」
 バツが悪い。
 しかし、こうなってしまったからにはもう後には引けない。
「ま、魔理沙……。お願いが、あるんだけど……」
「ん? どうした、アリス」
 ニヤニヤしながらこっちを見る魔理沙。
 全く、どうして私がこんな想いをしないといけないのだろうか。
「魔界に行く方法が分かったって、本当?」
「あぁ、本当だぜ。私はその方法で魔界まで行って来たからな」
 どうだ、凄いだろう、と言いたげに胸を張る魔理沙。
 魔理沙がこんな凄い情報を持って来るなんて……。
 明日は槍でも降るかもしれない。
「なら、その方法……教えてくれない?」
 何で私がこんなに照れないといけないんだろうか。
 心臓はさっきと同じように激しく動いている。
「ん~、どうしようか」
 いやらしく魔理沙は微笑む。
 何だか手玉に取られているようで、良い思いはしない。
 手玉に取られる原因を作ったのは私自身だが。
「アリスのお願いだ。特別に聞いてやるぜ」
 卑怯だ。
 こんな風に笑い返されるとまともに顔が見れなくなる。
 本当に、魔理沙は卑怯だ。
「じゃあ先に外に出るぜ。早く準備するんだぜ」
 帽子掛けにかけた帽子を被り直すと、魔理沙は自分が割った窓から外に出て行った。
 騒々しいと言う言葉が彼女ほど似合う人間はいないだろう。
 私は名残惜しいながらもベッドから出ると、椅子を元あった場所に戻し、出かける準備を始めた。

 久し振りの魔界だ。
 会いたい人もいれば、行きたい場所もある。
 魔理沙がいる、ということもあるが、暇することはなさそうだ。
 今度は私が魔理沙を驚かせてやろう。
 準備を済ませ、私は家から出る。
「思ったより早かったな」
「貴女みたいにいらないモノまで持っていかないからね」
「おっと、私が持ってるのはいらないモノじゃない。必要のないモノだ」
「何が違うのよ」

 魔理沙の箒に乗り、魔法の森の空を飛ぶ。
 朝の日差しが眩しい。
 今まで暗い部屋にいたせいだろう。
「なぁ、アリス」
「何よ」
 急に話しかけてくる魔理沙。
 太陽に向かって飛んでいるせいでまともに目を開けることが出来ない。
「お前って魔界育ちだったよな?」
「そうだけど?」
「ならお前の育ての親に合わないとな」
「どうして?」
「どうしてって? 挨拶しないといけないだろ? お前は私のモノなんだからさ」
 当たり前のように微笑みかけてくる魔理沙。
 私の、モノ? 私のモノって……まさか…………。
「…………バカ」
 気付かれないようにそう呟き、そっぽを向く。
 今は魔理沙の方を向いていられない。
「どうした? アリス?」
「なっ、何でもないわよ! ほら! 前向いて飛ばないと何処かの妖怪みたいに何かにぶつかるわよ!」
 おそらく今の朝日のようになっているであろう顔を見せないように、私は俯いた。
 何が原因か分からないとで言いたげに、魔理沙は前を向く。

 本当に魔理沙は卑怯だ。

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Eine Geschichte von Nacht ~ある男の想い出~

2009-07-29 00:06:22 | 小説
【タイトル】Eine Geschichte von Nacht ~ある男の想い出~
【ジャンル】短編
【説明】
今回は純文学風に仕上げてみました。哀愁のある雰囲気が好きな人はどうぞ。

***************************************以下本文*************************************


 カフェオレとレアチーズケーキを目の前に私は1人座っている。
 今日は思っていたよりも肌寒い。いつもと同じと思っていた私は薄着をしている。冷えた体を温

める為に注文したカフェオレは既に体を温めることは出来なくなってしまった。何故温かい内に飲

まなかったのかは分からない。
 もしかしてそれは少しの期待と、少しの諦めがもたらした結果なのかもしれない。十六夜の月を

見上げ、冷えたカップを手に持つ。

 こうしてカフェオレを飲むのも幾日ぶりだろうか。この店のカフェオレは甘いことで有名だ。あ

の時も甘い甘いと話していた気がする。甘過ぎる物は好きではないと好きではないと2杯のカフェ

オレを飲まされた時のことが懐かしい。確かあの時も今日みたいな夜だったかもしれない。あの時

と違うのはそのカフェオレの温度くらいだろう。

 少し間違えてしまったかもしれない。ここのレアチーズケーキは思っていたよりも甘いのだった

。クランベリーのソースがさらに甘さを助長する。口の中に広がる甘さを中和してくれるはずの飲

み物も、今はその役割を果たさない。
 いつからだろうか。昔はこの甘みが嫌いではなかったのに。
 1切れのケーキがとても大量に思えてしまうのもそのせいなのだろうか。半分までは平気なのに

、それより後は口に運ぶ気が起きない。しかし私はその残り半分の甘味をカフェオレで流し込むよ

うに食べ切った。

 珍しいですね、とレシートとお釣りを手渡すウエイトレス。そんなことは無いと思うのだが、や

はり珍しいのかもしれないと思い直す。確かにそうかもしれない。今日の私の感じからすると、そ

う見えるのが自然だろう。そうかもしれないな、という一言と共にレシートを受け取り店を出る。
 今日は思っていたより肌寒い。十六夜の月光がそれをさらに引き立たせているようにも感じてし

まう。そんな冷たい夜道を私は独りきりで歩いている。金属製の時計は二つの針を西に向けている

。そちらを一瞬立ち止まって見た後、私は少し広くなった自宅へと帰って行った。

――終――
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Fantasy of section ~In the deep forest~

2009-07-28 00:47:42 | 小説
【タイトル】Fantasy of section ~In the deep forest~
【ジャンル】短編
【説明】
完全にファンタジー。ドラクエとか、テイルズとか、その手のファンタジーっぽく仕上がりました。今回もほのぼの系。動物と人の触れ合いが好きな方はどうぞ。

*******************************以下本文********************************


 深い森の中、1人の少年が歩いている。
 革のマントを羽織り腰には一振りの剣。どうやら冒険者のようだ。
「はぁ……。いつになったら抜け出せるのかな」
 木の根本に腰を下ろし、少年は溜め息を吐く。
 そこは少し拓けた場所で、鬱蒼とした森の中では唯一まともに光が入って来る場所だった。小さな泉も存在し、休憩するには持って来いの場所にも見える。その泉のすぐ横にある大樹に少年は身体を預けていた。
「ようやく半分って所か。まだまだ先は長いなぁ」
 太陽はほぼ真上にある。夕暮れまでには森の先にある街に辿り着けるだろう。少年はそんなことを考えつつ、剣とは逆方向の位置に着けた袋からパンを取り出した。
「食事は力の源。これからまた歩くんだ。何か食べとかないとな」
 パンを食べながら、少年は辺りを見渡す。すると何か小さいモノが動いていた。パンを持ったまま少年はそれに近付いて行く。
「むきゅー」
「何だリスか」
 小麦の香りを嗅ぎ付けたのか、そこには1匹のリスのような生き物がいた。
 大きさは猫くらいだが、見た目はリス。しかし、尾は2つに分かれている。少年はそれをリスと言ったが正確には違う。
「むきゅむきゅー」
「何? これが欲しいのか?」
 少年はパンを適当な大きさに千切ると、そのリスのような生き物に手渡した。それは少年を恐れることもなく、パンを受け取ると、パンを齧り始めた。
 少年もその横に座りパンを頬張る。
 日の光が泉に反射している様子を見ながら、少年とリスらしき生き物は無言で食事を続ける。そして1人と1匹の食事が終わった時、少年は口を開いた。
「ダーニフ。そうだな、お前の名前はダーニフだ」
 不思議そうな目で少年を見るリスのような生き物。それに微笑み返しながら少年は続ける。
「名前がないと呼びにくいしさ。名前を付けようと思ってね。それでお前の名前を考えてたんだけど……。ダーニフでどうかな?」
「むきゅー」
 コクリと頷くリスのような何かを見て、少年はさらに笑顔になった。
「そうか! じゃあ今度からお前の名前はダーニフだ!!」
 その後、1人と1匹は泉で水浴びをしたりして遊んだ。
「そろそろ行かないとな」
 太陽は真上を少し過ぎた頃だが、そろそろ出発しないと森を出る頃には真っ暗になってしまう。
「それじゃまたな、ダーニフ」
 少年はリスのような生き物、ダーニフに手を振り歩き始めた。
「むきゅー!!」
「うわっ!! いきなり何するだよ、ダーニフ」
 少年の肩に飛び乗るダーニフ。その黒い瞳はジッと少年を見つめている。
「もしかして……一緒に来たいのか?」
「むきゅー!」
 コクリと頷くダーニフ。そんなそれを見て少年は微笑んだ。
「そうか。なら一緒に行くか!!」
 少年とリスのような生き物は、一緒に森の中に入って行く。鬱蒼とした森には合わない楽しそうな声を響かせながら。

 太陽は真上を過ぎた頃。まだまだ先は長い。
 でも退屈はしないだろう。
 多分、今日はぐっすり眠れるに違いない。

終わり
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ある悪魔と少女の物語

2009-07-27 01:24:00 | 小説
【タイトル】ある悪魔と少女の物語
【ジャンル】絵本風
【説明】
ファンタジーを基本とした絵本風な話。ほのぼのとした作品に仕上がりました。
ファンタジーとか好きな人とか、絵本の文体が好きな人はどうぞ。

****************************************以下本文*************************************


 ここは天空の城。火の悪魔としてとても名高いルビカンテが住んでいます。
 ルビカンテはその恐ろしい容姿のせいで、村人から嫌われていました。
 でもルビカンテはそれをどうとも思っていませんでした。
 悪魔には心がないので、ルビカンテには寂しいという感情がなかったのです。

 ある時、ルビカンテの住む天空の城に1人の少女がやって来ました。
 ルビカンテの住む城は空中に浮いていますが、女の子は魔法使いだったので箒で空を飛んで来たようです。
 その日は急に雨が降り出したので、雨宿りに来たのでしょう。
 ルビカンテはいつもは人前に姿を現さないのですが、何故か女の子の前に出て行きたくなりました。
 ルビカンテが女の子の前に現れると、驚いた女の子は泣き出してしまいました。
 どうしていいか分からないルビカンテは自分の力を使ってみました。
 赤い炎、青い炎、緑の炎、紫の炎。
 それを見た女の子の顔にはさっきまでの雨模様ではなく、明るい晴れ模様が広がっていました。

 気付けば空もすっかり泣き止んでいました。
 女の子は箒に乗って帰って行きました。ルビカンテに手を振って。
 ルビカンテは女の子に手を振り返しながら、変な感覚に囚われていました。
 その感覚が何なのかは分かりませんでしたが、ルビカンテは満足していました。
 それが感情だということにルビカンテは気付きません。
 でも、ルビカンテは少しだけそれを感じることが出来たのかもしれません。
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彗星

2009-05-20 00:57:22 | 小説

【タイトル】彗星
【ジャンル】短編
【 説明 】
機体乗りの話。ガンダムとか、ナイトメアフレームとか思い浮かべてくれたらいいかも。
戦闘の合間みたいな感じなんで、そんな感じが好きな人はどうぞ。

*****************************以下本文********************************

「また今日も雨か」
 空を見上げる青年。冷たい雫が彼の身体を打つ。
「そんな所にいると風邪引くぞ」
 青年を呼ぶ声がする。少し幼めの少年の声。彼もまた雫に打たれている。
「お前に言えることかよ」
 青年は少年の方に向き直った。赤い髪を左右に振り、纏わりついた冷気を払う。
「そうだな。お前は風邪を引かないことで有名だったな。何とかは風邪を引かないとはよく言ったモノだ」
 ニヤリと嫌な笑みを浮かべる少年。そんな彼を見て気に障ったのか、青年は今まで乗っていた機体から飛び降りる。
 いかにも機嫌が悪いと言わんばかりの青年を見て、少年は満足そうだ。
「ったく! その減らず口はまだ治ってないのかよ!」
 青年は少年に向かって歩く。しかし口調とは違い、ゆっくりと。少年の深い紫の瞳はジッとそれを見つめている。
「機体番号『N1-TR0』、愛称『赤星』……。本当に良い機体だ」
 それを見つめながら少年は呟く。彼の瞳には青年がさっきまで腰かけていたモノが映っている。どうやら青年もそれに気付いたらしい。
「ん? 相棒がどうかしたか?」
 自分の機体を振りかえる青年。しかし、その流線形のフォルムには何の異常もない。
「何だ。何もねぇじゃねぇか」
「ふん。何かあってもらったら困る。僕の恋人を傷モノなんかにされてたまるか」
 青年を睨み付ける少年。その視線には殺意のようなモノが籠っている。
「分かってるよ! ぜってー傷付けないから安心しな!」
 グッと親指を突き出す青年。そんな青年を見て少年は溜め息を吐く。
「……ハァ。こんなヤツに『赤星』を任せることになるなんて……。死んでも死にきれない」
「仕方ねぇだろ。オレしかこの機体を扱えねぇんだから。諦めるんだな」
 だからお前を乗せてやってるんだろう、とでも言いたげな目で少年は青年を見ている。
 そんな視線を感じたからか、青年は機体を見たまま呟いた。
「安心しな、仇は取ってやる。死んだお前を超える階級まで昇り上がってやるよ」
 それに対し、少年はたった1つ皮肉を言う。
「ふん。精々頑張るんだな。尤も、お前のようなヤツが僕を超えられる訳がないが」
「言ったな! 絶対に超えてやるから、覚悟しとけよ!!」
 そう叫ぶや否や、青年は『赤星』に乗り込むとすぐに彼女を起動させた。
「よし! 行くぜ『ニトロ』!! 前の持ち主に答える為にも頑張ってくれよな!!」
 そう叫ぶと共に、彼は機体と共に空へと飛び上がった。
 空には灰色など1点もない。澄んだ空気が辺りを包んでいる。
「『赤星』だと言っているだろうが!! チッ、もう遅いか……」 
 そんな純粋な青が広がる空を見上げ、彼は呟いた。
「ヤツを頼むぞ、『赤星』」

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