今朝の朝日新聞「ヒゲおじさん厨房に入る」です。今日のテーマは梨でした。
梨を買いに行ったのは、下大島町の品田果樹園、おかみさんの静江さん、明るいんだな、すごく楽しいお母さんです。
野村さんの挿絵のモデルの静江さんです。初めて寄ったのが2年前、チャリで走行中喉が渇いて寄ったんです。「梨一個むいてくれる?」、「いいよ」、でむいてもらったんです。おいしかったです。
大島は日本の梨づくりのメッカみたいなところ、関口長左衛門(梨昌翁)が棚づくりの技法を編み出して、日本全国に広めたんです。200年を越える歴史を持った梨の産地なんですよ。
これが梨の水キムチです。梨も韓国流にやると漬物になるんです。
とっても爽やか、梨の優しい甘味と、乳酸発酵の酸味がうまく調和した絶品漬物なんです。
まずは大根200g(約5cm)を短冊に切って、大サジ1杯の塩をまぶして麻漬鉢に漬け込みます。
大サジ1の白玉粉を大サジ4~5杯の水でよく溶きます。鍋に500mlの水を沸かしその中に水溶き白玉粉を入れ、吹きこぼれないように泡立て器でまぜながら2~3分煮て、薄い重湯を作ります。それを水につけて冷ましておきます。
ニンニク1片、その半分の根ショウガを薄切りにします。それをお好みの量の輪切り唐辛子と一緒にガーゼにくるんでしばっておきます。
重湯が冷めたら、梨半個をイチョウに切ります。万能ネギ半束を5cm長に切ります。これで材料が全部揃いました。
材料全部をポリ袋に入れます。あれば糸唐辛子を少し加えます。そして、空気を追い出してゴムバンドでしっかり封をします。
この状態で、常温で1日、陽の当たらないところにおいておきます。
たった1日で乳酸菌が繁殖し、柔らかな乳酸発酵を始めます。
それから冷蔵庫に収容し、2~3日寝かせると出来上がり、かすかな酸味が出ていますよ。
漬け汁ごと器に盛ります。
水キムチの漬け汁を飲んでみてください、すごくおいしいですよ。
冷麺のスープに使われるのですから…
もう一品、豚肉の梨煮です。
梨1個、タマネギ1/2個をすりおろしてその中につぶした梅干1~2個、酒大サジ2、醤油大サジ2を加えてよくまぜます。
焼肉用の豚肉300gを食べやすい大きさに切って、梨おろしでつくったタレに漬け込んで、1時間ほど置きます。
1時間ほどしたら肉だけ取り出して薄く油を引いたフライパンで肉の両面を焼きます。
肉が焼けたら漬けダレ全部と水200mlを加えて強火で煮ます。
下ゆでしたインゲンマメを加えてさらに煮ます。煮汁がなくなれば出来上がりです。
ご協力いただいた品田果樹園さん、肉のチャンピオンさん、焙煎館さん、ありがとうございました。
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韓国では、冷たい料理には、必ず、
梨が使われますね。
冷麺にも、梨と氷が入ります。
梨と豚肉の煮物もおいしそうですね。
コチラこそはじめまして、
今朝も朝食で梨を食べたヒゲクマです。
子どものころ食べた八雲や菊水が懐かしいです。広瀬川の水車小屋近くにあった梨園に、「虫食い」(虫が入ってしまった梨)を分けてもらいに行きました。虫がまだ食べていない部分が私の食べるところ、「虫食い」でも梨を食べることのできる仕合わせをいつも感じていました。
今も梨大好きです